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イギリスの雇用不安

イギリスでは300万人を超える労働者が、1年後も現在の仕事に就いているかどうか分からないと考えている。


イギリス:英国労働組合会議(TUC)が調査会社YouGovに委託した8月21日発表の新しい調査によると、330万人以上の労働者(労働人口の13%)が「1年後も現在の仕事に就いているかどうか分からない」と考えている。

低賃金雇用に就く労働者は、賃金の高い仕事に就く労働者よりも不安感が大きい。雇用継続に関して最も自信のない労働者の所得は1万ポンドから1万5,000ポンドで、最も自信を持っている労働者の所得は5万ポンドを超えている。

組合員は非組合員よりも楽観的で、「1年後も今の仕事に就いている」と自信たっぷりの人の割合は、労働組合員の48%に対し、組合に入っていない労働者では40%であった。

この調査結果は、昨年IMFが雇用慣行の変化と不安定労働に関して実施した調査と一致している。IMF調査でも、世界中の金属労働者が雇用に対する不安感を募らせていることが分かった。

IMFは2006/07年度に加盟組織を対象に調査を実施、回答者の90%が「過去5年間に不安定労働が増加した」と答えた。

この大規模な不安定労働の拡大を阻止するためのグローバルな結束の一環として、IMFは2008年9月30日から10月7日まで1週間の動員を要求している。

IMFと加盟組織は10月7日、国際労働組合総連合(ITUC)および他のすべてのグローバル・ユニオン・フェデレーション(GUF)と協力して、グローバル・アクション・デーにも参加する。

IMFと加盟組織は、不安定労働の拡大に反対して行動を起こすという意欲を表明している。組合は世界中で動員・組織化し、よりよい安定した仕事を求めて交渉している。下記サイトで今すぐ参加しよう:www.imfmetal.org/precariouswork



[2008年8月27日]