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ダイバディーナム氏が逝去

ダイバディーナム元IMF南アジア地域代表(62)がインドで亡くなった。


インド:2008年12月6日、テルラ・ダイバディーナム元IMF南アジア地域代表が重度の突発性心臓発作のため62歳で亡くなった。

多くの友人や同僚に「ダイバ」の愛称で親しまれたダイバディーナム氏は、1966年にハイデラバードのヒンドスタン航空に入社、30年にわたって上級技術者として働いた。入社2年目に職場委員となり、バンガロールの公営企業(PSU)の団体交渉制度を求める闘いに多大な時間をささげた。ダイバはヒンドスタン航空労組の会長に選出され、22年間にわたり同職を務めた。

1997年にIMFに加わるまでインド労働者連合(HMS)の指導者として積極的に活動し、インド鉄鋼・金属・機械労連書記、HMS全国協議会組織化担当書記、ハイデラバード中央PSU労組調整委員会議長など、さまざまな役職を歴任した。

1982年には姉妹組合の指導者とともに、PSU間の賃金平等を求める過去最大規模のストを主導した。これに関連して、必需サービス維持法令(ESMA)に基づいて逮捕・収監され、18カ月の停職処分を受ける。しかし1992年、未組織労働者へのサービス提供を評価されて政府からメーデー・シュラム・シャクティ賞を贈られた。

ダイバはIMF南アジア地域代表として、地域の労働組合運動の発展支援や他のグローバル・ユニオン・フェデレーションとの関係確立において重要な役割を果たした。

国内・地域レベルでIMF加盟組織の共同活動を積極的に促進することにより、スリランカ、インド、バングラデシュのすべての関連組合の連帯を構築した。ダイバの努力のおかげで、サブリージョナル委員会活動は新たな活力と焦点を与えられ、この地域における将来のIMF活動を成功させる強固な土台ができた。

ダイバはIMFの傘下で活動しながら、インドの船舶解撤労働者とスリランカのEPZ労働者を対象とするIMF組織化プロジェクトを率先して主導した。ダイバの指導下で、この地域では若手指導者の台頭とIMF加盟組織の能力強化がこれまで以上に進んだ。

ダイバは11年間にわたってIMF南アジア地域代表を務めたのち9月に退任した。IMFはご遺族、ご親族ならびに友人の方々に深い哀悼の意を表明する。「私たちはダイバがアジアの金属労働者のために全力で取り組んだこと、特に不公正・不公平の犠牲者に情熱を注いだことを忘れない」とマルチェロ・マレンタッキIMF書記長は述べた。

ご冥福をお祈りする。労働者と国際労働組合運動は、グローバルな労働運動に対するあなたの極めて貴重な貢献を決して忘れない。




[2008年12月10日]