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ガザの人災

IMFは、ガザにおける即時休戦を求める国連安全保障理事会の決議を歓迎する。


ガザに関する声明:

Iガザ市街地での軍事的激化により、昨年12月27日にイスラエル軍が開始した攻撃が急速に悪化して空前の悲劇をもたらし、何カ月にもわたって苦しんできたパレスチナの民間人にさらに打撃を与えている。明らかに、これはイスラエルが自国領土の南部を保護する正当な権利を行使する手段ではあり得ない。

その結果、労働者、特に組合員が被害を受けているという情報が入っている。軍事攻撃が職場や生活圏、そして時には人道援助機構さえ破壊するという状況は、怒りや暴力拡大の悪循環を生むだけである。それに対して国際社会は政治的解決を見つけることができず、あまり関心を持っていないようにも思える。ガザの住民は、国際社会のこの政治的無力の代償を払わされている。

IMFはガザにおける即時休戦を求める国連安全保障理事会の決議を歓迎するが、それはあくまでも、両民族の権利と両国家の国境の尊重に基づいて、この地域で公正かつ永続的な平和を構築するための第一歩としてである。

しかしながら、パレスチナ人が移転の自由を与えられず、食べ物や医療、教育、雇用のある普通の生活を送る権利を与えられない限り、これは空虚な言葉のままである。それらの自由・権利の付与こそ、ハマスがイスラエル南部に撃ち込んだミサイルに対する唯一の効果的な回答になるだろう。民間人に対する軍事攻撃とそれがガザにもたらした悲劇は解決策ではなく、そのような行為を正当化することはできない。

労働組合運動は、努力を重ねてきたにもかかわらず、この地域における正当かつ平和な解決に国際レベルで貢献することができていない。万人のための正義と自由に基づく永遠の平和の模索を改めて約束しなければならない。

[2009年1月14日]