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ウクライナの労働者が工場を占拠

労働者は使用者による虚言や侮辱に辟易し、操業継続を目指してウクライナ最大・最古の農業機械工場の1つを占拠した。

ウクライナ:ウクライナ南部のヘルソンにある収穫機工場で、労働者が工場を占拠した。この工場占拠は、経営陣が工場閉鎖を試みた1月に始まった2週間に及ぶ抗議行動の結果である。

労働者は国家当局に、賃金の支払いだけでなく、会社の国有化と企業所有者の銀行口座凍結も要求している。

労働者は当局に対し、工場への製品発注を保証して稼働を継続できるようにすることも求めている。

ソ連崩壊以来、この工場は持ち主が変わり、賃金遅配が何度もあった。労働者は、歴代所有者が120年の豊かな歴史を持つ機械工場の操業維持に失敗したつけを背負わされている。

2006年、未払賃金をめぐる経営陣との一連の闘争ののち、1人の労働者が工場で首を吊った。この労働者の死を受けて他の労働者が怒りの反応を示すと、ようやく経営陣は賃金を支払った。

2007年末に新しい所有者のアレクサンドル・オレイニークが工場を購入した。ヘルソンの会社は、オレイニークがビーラ・ツェールクヴァ(ウクライナ中部)に所有する別の工場の傘下に入った。新しい所有者は未払賃金の支払いを約束しておきながら、ヘルソンの会社の切り売りを決定した。

2008年3月に新たな賃金遅配が発生し、10月に経営陣は週3日労働制を導入、労働者に辞表への署名を提案した。

IMFに加盟するウクライナ自動車・農業機械労組は労働者を支援しているが、ウクライナの現行法によって能力を制限されている。

ウクライナ政府は収穫機50台を賃貸する可能性について議論している。

[2009年2月28日]