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鉱山労組、企業の過失を法律で罰するよう要求

鉱山労組によると、企業による殺人を防止する法律を早急に制定し、適切な労働安全衛生制度の確立を怠って労働者の生命を危険にさらす企業を処罰できるようにする必要がある。

メキシコ:メキシコでは、先週ミチョアカン州ラサロ・カルデナスとサカテカス州サビナスで4人の鉱山労働者が死亡し、労働安全衛生に再び注目が集まっている。
責任を負うべき採掘・金属会社はミッタル・スチールとペノレスである。ナポレオン・ゴメス・ウルティアが主導するメキシコ全国鉱山・金属・関連労組(SNTMMSRM)によると、これらの痛ましい死亡事故は「企業の過失を処罰するよう議会に求める当組合の主張の正当性を示している」。

3月10日(火)に、準備工のルイス・アルベルト・サンタナ・ガルシアが死亡した。サンタナはミチョアカン州ラサロ・カルデナスの第274支部の組合員で、SADCONに雇用されていた。サンタナが1人ではしごを登っていたとき、そのはしごが倒れた。彼は床に落ちて頭に怪我を負い、それがもとで亡くなった。労働者がこの職務を遂行しているときは監督しなければならない。

2日後、さらに2人の労働者、25歳のエドソン・エンリケス・マルチネスと溶鉱炉運転工のグスタボ・ナバロが命を落とした。2人はミッタル・スチールにサービスを提供する下請会社、CCインダストリアルに雇用されていた。監督者は漏出がないかどうかチェックするためにパイプに窒素を注入するよう命令したが、ドレン排出が不十分であったためにパイプの口金が吹き飛び、労働者は20メートル下に落下した。

3月14日(土)にも、鉱山労働者のレイナルド・モンレアル・ゲレロが亡くなった。ゲレロはペノレス傘下のミネラ・サビナスで働いていた。穴あけ工の助手を務め、岩石の破砕を手伝うために発破孔に爆薬を詰め込む作業を担当していた。破砕しようとしていた岩石が胸に落ちて大怪我を負い、数時間後に亡くなった。3月2日(月)にも、21歳の鉱山労働者ロゲリオ・カリーヨ・アクーニャが、同じ職場で同じような事故で死亡した。

鉱山労組によると、企業には労働者の生命を守る義務があり、死亡事故の再発を防止するために早急に安全衛生制度を確立する必要がある。ナポレオン・ゴメス・ウルティアは、この種の事故について企業を罰する法律を要求している。この分野では技術や予防方法が大いに進歩しているため、21世紀にこのような事故を起こしてはならない。

[2009年3月20日]