IMFニュース・ブリーフス
東芝のインドネシア子会社で権利侵害が激化

労働協約の承認を求めてスト中の労働者が警察の攻撃を受け、大量解雇に直面している。


インドネシア:東芝家電製造インドネシア社でIMF加盟組織インドネシア金属労連(FSPMI)の組合員700人以上がストを実施しているが、昨日状況が激化し、警察と雇われた暴漢30人が同社前でスト参加者を攻撃した。

FSPMI組合員は、労使双方が署名した労働協約の承認を会社側が拒否したため、4月16日からストを実施している。インドネシア政府が解雇の脅しを撤回するよう厳しい勧告を出したにもかかわらず、東芝は工場の選出労組幹部15人も解雇した。

同社は4月24日に全従業員に書簡を送り、ストに参加した者は解雇すると伝えた。その後、同社は生産を停止し、スト参加者全員の健康保険を停止した。

IMFは日本とインドネシアの加盟組織と緊密に協力して争議の解決に努めているが、これらの努力にもかかわらず、インドネシアの現地経営陣はFSPMI組合員との会談を拒否している。

IMFと加盟組織は日本とインドネシアの東芝経営陣ならびにインドネシア労働・移住大臣に書簡を送った。

東芝家電製造インドネシアでストライキ中の労働者は、同社が労働協約を尊重してインドネシア政府に登録するとともに、解雇された労働者全員を制裁なしで直ちに復職させるよう要求している。

IMFは全加盟組織に対し、この争議の迅速かつ公正な解決と、東芝の全職場における基本的労働権の保護・尊重の確保を東芝に強く要請するよう求めている。

書簡の送付は下記まで:
東芝家電製造インドネシア社
Managing Director
Mr. A. Makino
EJIP Industrial Park Plot 5G
Cikarang Selatan - Bekasi 17550
Indonesia
電話:+62 21 897 0462
ファックス:+62 21 897 0465

労働・移住省
Mr. Erman Suparno
Eメール:redaksi_balitfo@nakertrans.go.id

株式会社東芝
ファックス:+81 3 3456 1631

FSPMI
ファックス:+62 21 841 3954
Eメール:said.iqbal@fspmi.org

IMF東南アジア・太平洋地域事務所
Eメール:seao@imfmetal.org


[2009年5月6日――クリスティン・ピーター]