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労働者がILOに不安定労働者の権利改善を要求 国際労働総会に付随して開かれた行事で、組合は、不安定労働者が組織的に団結権・団体交渉権を否定されている実態を明らかにした。 ジュネーブ:IMFは他のグローバル・ユニオンと協力して、国際労働総会(ILC)開催中に特別フォーラムを開き、不安定労働者が被っている数々の労働権侵害に代議員の注意を引きつけた。 シン・スンチョル韓国民主労総書記長が、韓国の派遣労働者が労働組合加入や使用者との交渉を認められていない実態について説明した。続いて韓国金属労組キリュン支部のキム・ソユン支部長が代議員に、キリュン電子の状況に関する最新情報を伝えた。キリュン電子では、不安定労働者が正規雇用の身分を求めて、もう1,400日以上前から長期に及ぶ(時には暴力的な)闘争を展開し、ストライキを続けている。 韓国の経験は、企業が使用者としての責任を回避して労働者にリスクを転嫁するために、世界中でどのように行動しているかを典型的に表している。IMFのジェニー・ホルドクロフトが、「不安定労働の激増は、労働者の組合加入権・団体交渉権を弱体化させるものであり、賃金・労働条件に破壊的な脅威をもたらすとIMF加盟組織は考えている」と説明した。ホルドクロフトは、ILOが労働基準の適用をはじめとする活動にあたって不安定労働者の状況をもっと認識するよう要求するために、グローバル・ユニオンが講じた処置について代議員に説明した。 IUFのキリル・ブケトフが、多国籍食品会社ユニリーバの雇用慣行について発表し、この傾向がもたらした損害をさらに詳しく説明した。リプトン紅茶の製造工場では、今や最悪の場合は労働者全員が臨時労働者か日雇い労働者で、組合加入権も医療給付や病気休暇、年次休暇の取得権も与えられていない。 グローバル・ユニオン協議会コーディネーターのジム・ベーカーが発表を総括し、「これは大きな問題であり、食い止めなければILOを徐々に弱体化させるか、破壊さえすることになる」と述べた。 出席したILC代議員は、不安定労働者の権利の重視に支持を表明した。不安定労働に支配される職場環境において、どうすれば結社の自由に対する権利と団体交渉に関する条約第87号および第98号を効果的に適用できるか、ILOが評価する必要があることについて合意した。 [2009年6月17日――クリスティン・ピーター] |