IMFニュース・ブリーフス
IMF、権利侵害問題をプーチン首相に提起

ドイツの代表団がロシアへ行き、同国首相および現地の組合と会談した。


ロシア:ベオトルト・フーバーIGメタル会長・IMF会長率いるドイツの代表団が、VWとティッセンクルップ製鋼所の従業員代表委員会の代表を伴って、7月6〜11日にロシアを訪問した。

ベオトルト・フーバーはウラジミール・プーチン・ロシア首相との会談で、現在の経済危機に際してドイツの労働組合が果たしている役割を伝えた。フーバーはプーチンに、ロシアの労働組合幹部に対する最近の攻撃をめぐりIMFとIMF加盟組織が懸念を募らせていることも訴え、これらの犯罪の徹底的かつ透明な調査を確保するよう求めた。

2009年2月、サンクトペテルブルクに近いGM工場のIMF加盟組織ロシア地域間労組(ITUA)地方組合幹部のエウゲニー・イワーノフが、自宅前で襲撃された。さらに2008年6月、7月には、タガンログでITUA地方組合幹部のアレクセイ・グラムとセルゲイ・ブリズガロフが襲撃された。ITUA組合幹部アレクセイ・エトマノフも、2008年11月にフセボロジスクで襲われた。

現在までのところ、これらの凶悪犯罪に関して誰も告発されていない。

代表団はカルガのVW工場を訪問。同工場で代表団は、工場経営陣、ITUA活動家、ロシア自動車・農業機械労組(AFW)組合員と会談した。

両組合の代表は同様の問題を提起した。ITUAは代表団に、VW経営陣に対する同労組の要求について知らせた。

いくつかの問題をめぐって、間もなく交渉が始まるだろう。両組合とIGメタルは、情報交換が双方にとって重要であることを認識し、ロシアとドイツのフォルクスワーゲンで工場レベルの労働組合代表間の接触・協力を強化することに合意した。

訪問の最後に、フーバーとロシア鉱山・冶金労組(MMWU)会長でIMF執行委員のミハイル・タラセンコが、国営ロシア通信で開かれた記者会見に出席し、会見の模様が全国に放送された。


[2009年7月17日――クリスティン・ピーター]