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SKF労働者が団結して金融危機に対処

SKF労働組合世界協議会が会合を開き、金融危機が労働者に及ぼす影響、組合が世界的なネットワークを強化できる方法について議論した。


イタリア:SKF労働組合世界協議会は9月2〜4日にイタリアのトリノで会合を開き、世界金融危機が労働者にどのような影響を与えているか、その影響を最小限に抑えるために同社がどんな措置を講じているかを調べた。

この会合にはSKFのトム・ジョンストンCEOと世界中のSKF事業の労働組合が出席し、ここ14カ月間に全世界で生産が37%落ち込んだ実態について報告を受けた。需要低迷のため、3,800人の労働者が余剰人員となり、約2,000人が各種プログラムの対象となっている。さらに1万8,000人の労働者が何らかの形態の短縮労働プログラムに基づいて働いている。これらのプログラムは、政府の計画によって実施されている国もあれば、労働組合との協約を通じて実施されている国もある。

6月に同社は、「フランス・フォンテネーの工場は閉鎖となり、380人の従業員が職を失う」と発表した。SKF世界協議会は、経営側に決定の見直しを求めるフランスの組合への連帯・支援を表明した。

オーストリア、ブラジル、ブルガリア、中国、フランス、ドイツ、インド、イタリア、マレーシア、メキシコ、ポーランド、スペイン、スウェーデン、ウクライナ、イギリス、アメリカから参加した労働組合代表が報告を行い、金融危機がフランスの子会社を取り巻く状況にどう打撃・影響を与えているかを中心に議論した。労働者にとって最善の方法でこの事態を乗り切れるように、ほとんどの工場が余剰人員解雇や短縮労働を実施している。

世界協議会は、IMFがホストとなってSKF組合ネットワークが管理するデータベースの構築によってネットワークを強化し、協力関係を深める方法についても議論した。

[2009年9月7日――アニタ・ガードナー]