IMFニュース・ブリーフス
コロンビアの組合SINTRATUCARの指導者に殺害の脅迫

テナリス・チュボス・デル・カリベの組合長が、同社との労働争議のさなかに殺害の脅迫を受けた。SINTRATUCARは、会社側に組合の承認を求めており、同社が組合幹部の生命を保護するよう要求している。

コロンビア:テナリス・チュボス・デル・カリベ社の組合SINTRATUCARの組合員は、困難な時期を迎えている。会社側が組合の承認を拒否しており、組合長が殺害の脅迫を受けたのである。

今年8月31日、ハイロ・デルリオ組合長のもとに、組合長自身と家族を殺害するという脅迫状が届いた。同労組によると、組合長は「他人とのトラブルはいっさい抱えておらず、巻き込まれている唯一の争いごとは、組合設立と要求リスト提出をめぐる会社側との紛争だ」。同労組は現在、要求リストの提出が原因で多国籍企業テナリス・チュボス・デル・カリベと紛争状態にある。同労組によれば、ハイロ・デルリオに届いた脅迫状の目的は、「労働者を脅して、正当な要求を支持する闘い、テナリス・チュボス・デル・カリベの労働者がさらされている恥ずべき労働条件に反対する闘いをやめさせることだ」。

同労組は他のテナリス工場の組合幹部に対し、SINTRATUCAR組合活動家の生命の保護を要求するとともに、アルバロ・ウリベ・コロンビア大統領に書簡を送って同じことを要求するよう頼んでいる。

IMFは、コロンビアで脅迫・迫害されている組合幹部の状況を綿密に監視している。コロンビアでは、過去20年間に5,000人を超える組合幹部が殺害されたことが分かっている。したがってIMFは、結社の自由を求める闘いと会社側に対する要求の推進にあたって、SINTRATUCARに連帯を提供している。IMFは組合長に対する威嚇・脅迫を非難し、コロンビア政府に組合指導者の安全確保を要求している。

[2009年9月17日――アニタ・ガードナー]