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ブラジルの下請契約 ブラジルの下請契約に関する新しい出版物は、下請契約が賃金・労働条件の低下や雇用不安の根本的な原因であることについて説明し、ブラジルの労働組合が下請契約と不安定雇用にどのように対応しているか調べている。 ブラジル:世界の多くの地域と同様に、ブラジルでも下請契約が原因で不安定労働が広がっている。下請契約は現代的・競争的と言われるが、実際には賃金・給付の削減、労働時間の延長を意味し、雇用の不安定性を生み出している。 ナショナルセンターCUT発行の『ブラジルの下請契約』は、ブラジルにおける下請契約のあらゆる影響を明るみに出している。この出版物は何人かの大学教授と労働組合活動家が執筆し、下請契約がブラジル経済の8部門に及ぼす影響を検証するとともに、実際に下請契約が広がっている現状に対応するうえで労働組合が果たしている重要な貢献にも目を向けている。 金属部門に関するセクションで、IMF加盟組織CNM-CUTのバルター・サンチェス書記長は、下請契約の実施が原因で金属部門に生じた歴史的変化を取り上げ、金属労働者が労働協約を通して下請契約の防止に取り組んでいる例を引用している。サンチェスは、不安定労働との闘いにおいて国際枠組み協約が重要な手段になり得ることについても説明している。 この書籍は、内部で活発に議論してCUTのために練り上げられた「法律による下請契約規制プロジェクト」についても詳述するとともに、全国大会での討議を勧告しており、生活改善を目指して闘っている人たち全員の必読書となっている。 [2009年9月17日――アニタ・ガードナー] |