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メキシコ鉱山労組がアルセロール・ミッタルと合意

会社側が8%の賃上げに同意し、スト中の労働者は職場に復帰した。


メキシコ:アルセロール・ミッタルとの合意が成立し、8月8日からストを続けていた全国鉱山労組第271支部の組合員が職場に復帰した。

この合意には、8%の賃上げに加えて7%分に相当する給付パッケージが盛り込まれ、3,500人の組合員それぞれに2日間の休日、クリスマス手当のほかに2日分の賃金、1万5,000ペソ(1,100米ドル)の社会福祉給付金などが与えられた。年間利益分配の(20日分から25日分への)増額についても合意に達した。

引き上げはすべて5月1日にさかのぼって実施され、会社側はスト中に失われた賃金とクーポン券を全額補償する。クーポン券の金額が150ペソから170ペソ(13米ドル)に引き上げられた。その他の給付として、労働者の子ども向け教育補助金・学校備品費、生命保険、スポーツ関連費、葬儀費用などへの企業拠出の増額が挙げられる。

鉱山労組は次のように述べた。「この合意によって会社側は、700人(全体の20%)を超える組合員の解雇を条件に労働協約交渉に応じるという当初の計画を放棄した。失業者は1人も出ない」

同労組はこう付け加えた――この交渉結果は、ナポレオン・ゴメス・ウルティアがリーダーシップを発揮し、「合意を目指して第271支部の幹部たちと緊密に協力したおかげだ。この結果によって、ゴメス・ウルティアの能力・経験・知性・献身と、鉱山労働者の要求推進におけるゴメス・ウルティアの交渉・調停戦略の正当性が証明されたことについては、労働者全員の意見が一致している」

[2009年9月14日――アニタ・ガードナー]