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ブラジルの金属労働者が年次賃金交渉で大幅増額を獲得

CNM/CUT加盟組織のFEM-CUT/SPとCNTM/FS加盟組織の広域クリティバ金属労組は、金属部門における他の交渉に肯定的な影響を与える賃上げを獲得した。


ブラジル:使用者側が年次賃金交渉で弁解し始めたため、金属労働者は集会や抗議行動、デモを組織した。IMF加盟組織のCNMおよびCNTMによるこの闘いは、金属労働者に大きな利益をもたらした。

労働者による一連のデモや抗議行動を経て、CNM/CUTに加盟するFEM-CUT/SPは、サンベルナルドとタウバテでフォルクスワーゲン、フォード、GM、メルセデスベンツ、スカニア、トヨタおよびホンダに雇用される金属労働者5万3,000人のために大幅増額を取り決めた。使用者は6.53%の賃上げと2,800レアル(1,570米ドル)のボーナス増額に同意した。この6.53%という数字は、全国消費者物価指数(INPC)に基づく4.44%のインフレ年率を考慮に入れており、2%の実質増加を含んでいる。協約には一連の社会的給付も盛り込まれていた。

一方、労働組合の研究機関DIEESEによると、今年同国の製造業部門で最も大きな賃上げを獲得したのは、CNTM/FSに加入するルノー・日産とボルボの金属労働者6,000人である。これらの労働者は3%の実質増加に加えて4.44%のインフレ率(合計7.57%)と、労働者1人当たり2,000レアル(1,110米ドル)のボーナスを勝ち取った。

「クリティバ金属労組がルノーとボルボの労働者のために勝ち取った賃上げは重要であり、今後6カ月間に実施される予定の他の交渉に肯定的な影響を与えるだろう」と、サンパウロ・モジダスクルゼス金属労組会長で「労働組合の力」副会長のミゲル・トレースは述べた。

バルター・サンチェスCNM書記長は、自動車部門の協約は「ブラジル、特に金属部門が1年間にわたって国際危機の影響に苦しめられた末に獲得した大勝利だ。自動車部門の雇用は2003年以降70万人増えていたが、その後2008年10月以降は約21万人減っている」と語った。サンチェスは、今年初めには金属労働者が、危機に対処して雇用喪失を避ける方法をめぐって使用者・政府との交渉を主導した、と述べた。

[2009年9月25日――アニタ・ガードナー]