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1週間に7人の船舶解撤労働者が死亡


1週間に7人の船舶解撤労働者が亡くなり、BMLとIMFはバングラデシュの船舶解撤場における無残な死亡事故の根絶を要求した。


バングラデシュ:バングラデシュの極貧地区ランプールからチッタゴンのハビブ鉄鋼船舶解撤場に出稼ぎに来ていた船舶解撤労働者のMd・ジャハンギール・アラムが、2009年10月12日に職場の事故で亡くなった。バングラデシュの船舶解撤労働者の死亡事故は、この1週間で7件目だった。

10月11日には、パキジャ造船所で働く3人の船舶解撤労働者が毒ガスを吸入して死亡。10月8日には、また別の労働者3人がクリスタル造船所で鉄板に押しつぶされて亡くなった。

「労働法はあからさまに破られており、警察はこれらの事故を変死として記録した」と、IMFに加盟するバングラデシュ金属労働者同盟のモジブール・ラーマン・ブイヤン書記長は報告する。

10月15日に開かれた労働者・従業員統一協議会(SKOP)とバングラデシュ労働大臣との会合で、ブイヤン書記長は大臣に対し、死亡事故に責任を負う企業を調査して処罰するよう要求した。

「これは造船所の所有者による殺人であり、私たちは懲戒処罰を要求する。これ以上、このような事故の発生を許すことはできない。誰も貧困や失業につけ込んではならない。政府には適正な雇用を創出する責任がある」とブイヤン書記長は大臣に対して述べた。

またBMLは、バングラデシュ入国前の船舶点検制度と、労働者の権利保護も要求した。同労組は、「これらの野蛮な殺害を阻止する」ために国際連帯も呼びかけた。

IMFは船舶解撤労働者を支持してバングラデシュの労働大臣に書簡を送り、バングラデシュで船舶解撤労働者の権利を尊重して安全衛生・福祉を改善するための緊急行動を要求した。

バングラデシュの船舶解撤労働者の権利を保護する措置の強化をG20国家元首に要求する請願書に署名するには、下記サイトを参照:
http://salsa.democracyinaction.org/o/677/t/7078/petition.jsp?petition_KEY=2108

[2009年10月22日――アニタ・ガードナー]