ヴァーレに対抗するグローバル・キャンペーンが本格化
スウェーデンから韓国、ニューカレドニア、インドネシア、モザンビークに至る世界中のIMF/ICEM加盟組織がヴァーレに対し、今こそ公正な協約を締結するとともに、世界中の全事業所で労働基本権を尊重するよう要求している。
全世界:ブラジルの大手採鉱会社ヴァーレが世界中の事業所で労働条件を引き下げ、労働基本権を否認するのを防止しようとする全米鉄鋼労組(USW)のグローバル・キャンペーンが、IMF、国際化学エネルギー鉱山一般労連およびレイバースタートの援助を受けて本格化している。
グローバル・ユニオン・フェデレーション2団体の組合員は、ヴァーレの営業活動や投資をターゲットに世界中で数々の行動を実施してきた。国際労働組合運動向けのウェブ基盤のニュース・サービスであるレイバースタートは、昨日オンライン書簡送付キャンペーンを開始し、数時間のうちに1,000通を超える書簡がヴァーレCEOのホジェール・アニェリのもとに届いた。この書簡送付キャンペーンと連携して、IMFはグローバル・キャンペーン・ウェブページ(www.imfmetal.org/Vale)を立ち上げ、この闘争に関する情報を4カ国語で提供した。
IMFとICEMの加盟組織は、このグローバル・キャンペーンを支援してヴァーレに書簡を送付するよう求められている。カナダのUSW組合員3,500人は、このブラジル系大手採鉱会社による大幅な譲歩の要求を拒否したのち、7月13日からストを実施している。会社側は代替労働者を雇い、スト中も生産を続けている。
10月26日、交渉の席における会社側の案に対応して、ブラジル最大のヴァーレ所有鉱山の労働者がストに突入した。ブラジルのヴァーレ労働者は、労働基本権の否認、低賃金、標準以下の安全衛生条件を報告している。
IMFとICEMの加盟組織は10月、国際運輸労連の助けを借りて、カナダからドイツ、さらにスウェーデンへのヴァーレの銅輸出を追跡した。組合員はハンブルク郊外の港とスウェーデンで抗議行動を行い、ロンスカル銅製錬所を所有しているヴァーレの顧客、ボリデンABの取締役と会談した。
このグローバル・キャンペーンは影響を及ぼしており、一部のヴァーレ経営幹部は逃げ回っている。同社は、それぞれニューヨーク証券取引所とロンドンで2回にわたって「ヴァーレの日」をキャンセルした。公正な解決に達することができるまで、さらに多くのグローバルな行動が計画されている。
USWとブラジルのヴァーレ労働者を支援するIMFとICEMのグローバル・キャンペーンの詳細については下記サイトを参照:www.imfmetal.org/Vale
[2009年11月4日――アニタ・ガードナー]
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