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インドでボッシュとブレンボの労働者が成果を達成

インドのボッシュ工場とブレンボ工場でストが終結し、正規労働者と訓練工は成果を達成したが、契約労働者の再雇用は引き続き法的闘争の争点となっている。


インド:インド・プネーのボッシュ工場とブレンボ工場で、正規労働者、訓練工および契約労働者による85日間の合同ストライキの末、労使が合意に達してストが終結した。

労働者は、2007年の労働協約に定める賃上げの実施を要求して、7月18日にストに入った。重要なのは、労働側の要求に、不安定雇用労働者・訓練工・常用労働者の同一労働同一賃金も盛り込まれていたことだ。これらの労働者は、ボッシュ・シャシー・システムズ・カムガル・サンガタナ(従業員組合)が主導する闘いにおいて団結している。

10月9日、労働委員の前で労使が合意に達し、10月10日にボッシュとブレンボでのストが中止された。合意の条件は以下のとおり。

●ストライキの終結
●契約労働制度を廃止する法的手続きの続行
●ブレンボにおける労働協約の不十分な実施の即時解決
●ボッシュにおける労働協約の不十分な実施を解決するための協議
●書記長と5人の組合員に対する偏見のない公正な調査の保証

その後、ボッシュでは社長と3人の副会長が辞職し、製造部門の責任者がデリーに転勤した。加えて、ブレンボでも労働者全員が未払賃金の半分を支給され、現在、残り半分の支払いを求めて交渉している。ボッシュでは、すでに3年目の賃金が支払われ、2年目の未払分の支給を求めて交渉が続いている。書記長と他の5人の労働者に対する懲罰については、まだ決着がついていない。

残念ながら、契約労働者は今なお失業しており、工場の前で労働審判所の裁定を待っている。契約労働者の正規労働者としての吸収に関する法律は、適用範囲が非常に狭く限定されているため、契約労働者は、この闘いの結果、雇用を失うことになるかもしれない。

ボッシュとブレンボでの闘いはプネー工業地域全体に影響を与えており、労働者の報告によると、今では地域のすべての企業が法による規定(最低賃金や退職条項、健康保険、超過労働など)を厳格に実施しているという。

「今回のストは、この地域において非常に有意義な行動だった。初めて、正規労働者と契約労働者が団結して闘った。残念ながら組合は、契約労働者の運命を裁判所に委ねて、職場復帰を決定せざるを得なかった」とスドハシャン・ラオIMF地域代表は述べた。「労働審判所は契約労働の廃止プロセスを重視しているので、指導部が経営側との交渉を通して、契約労働者を支援する何らかの解決策を考え出してくれることを期待しよう」と地域代表は付け加えた。

この争議の間、ブレンボとボッシュに組合員がいるイタリア、ドイツ、南アフリカのIMF加盟組織は、労働者に支援の書簡を送り、インドの事件について各国の現地経営陣と会談した。加えて、フォルクスワーゲン・グローバル従業員代表委員会も、ボッシュ工場の供給先であるプネーのVW工場を通して介入した。

[2009年11月4日――アニタ・ガードナー]