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イタリアの組合が協約をめぐって分裂

イタリアの金属労働者が全国協約の締結をめぐって分裂している。

イタリア:イタリアの金属労組は、2011年末に失効する全国協約を更新するために先ごろ締結された全国協約をめぐって分裂している。

10月15日にIMF加盟組織のFIM-CISLとUILM-UILが締結した協約草案は、現在地方レベルで労働者の議論に付されており、11月6日にベルガモで開かれるFIM-CISLとUILM-UILの労働者代表の全国会議で検討される予定である。11月25〜27日にFIM-CISLとUILM-UILの全組合員による投票が行われる。

協約の対象範囲には、最低賃金引き上げ、所得補助基金、訓練、安全衛生イニシアティブ、団体交渉に関する新しい規則、下請労働、パートタイム労働が含まれる。

IMF加盟組織FIOM-CGILは協約を支持せず、「この協約は、その対象となる労働者全員に提出すべきだ」と主張している。

分裂の原因は、全国協約に関する団体交渉ルールと、使用者側と締結した協約を協約対象労働者全員に提出するルールとについて意見が分かれたことである。

ジュセッペ・ファリーナFIM書記長は報道機関とのインタビューで、「この交渉は、ナショナルセンターのCGILではなくCISLとUILが全国レベルで締結した協約により設定された、新しい団体交渉ルールに基づいて行われている」と説明した。個別の協約で労働者の団体交渉構造が定められるのは、イタリアでは初めてのことである。

ファリーナFIM書記長は、FIOMに交渉参加を促したが拒否された、と述べた。FIOMによると、両陣営間の調停を達成して労働者による投票をともに決定するために、協約締結前に交渉停止を要請したという。それに先立ってFIOMと25万人の金属労働者は、共同で取り決められた全国労働協約の維持を擁護してストを決行した。

[2009年11月3日――アニタ・ガードナー]