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効果的なグローバル組合コミュニケーション


フランクフルトで第1回IMF-EMF合同コミュニケーション担当者フォーラムが開かれ、世界中の組合コミュニケーション担当者が組合キャンペーン、革新的なコミュニケーション戦略、ニューメディア技術について議論した。


全世界:11月17〜18日にフランクフルトのIGメタル本部で開かれた第1回IMF-EMF合同コミュニケーション担当者フォーラムに、世界のすべての大陸から50人を超える参加者が集まった。

フォーラムの作業は6つのセッションを中心に編成され、IMFとEMFの加盟組織を代表するコミュニケーション専門家や組合役員に、ニューメディア技術の応用に関する経験を共有したり、効果的なコミュニケーション担当者ネットワークを基礎に組合キャンペーンを見直して強化したり、組合組織化戦術に検討を加えて重要な気候変動問題に焦点を当てたりする機会を提供した。

「ニューメディアの応用とその成果」に関するセッションには、バルター・ビッテンコート(CNM-CUT)、リック・スローン(IAM)、エリック・リー(レイバースタート)が参加し、ノルウェー労働党のコミュニケーション顧問を務めるマルテ・イングルが、前回のノルウェー議会選挙の際に実施された効果的なウェブ・ベースの選挙戦略について見識を与えた。このセッションは参加者にとって、労働組合が日常的活動の中で、FaceBookやYouTube、Flickr、LinkedInなど、多くの最新ウェブ・ベース資源を効果的に利用する方法を理解する、またとない機会となった。

「金属産業における労働組合員の組織化」に関するセッションでは、ボニー・ディアナント(FSPMI)、オルガ・マッソン(ITUA)、ダイアナ・ペトロワ(メタリシー)、キャロライン・ヤコブソン(EMF)が発表した。続いて翌日には、「最近の金属労働者キャンペーンの見直し」に関する関連セッションが開かれ、「労働組合権キャンペーンを強化する方法に関するフォーラム討議」が行われた。これらの活動は、参加者が金属労働者(特に若年者)を組織化する潜在的方法を見つけるうえで役立った。また、世界中で労働者のさまざまな関心事に取り組む効果的なグローバル労働組合キャンペーンを実施する方法にも検討を加え、労働組合権を保護するために必要に応じて労働組合の間で情報を広める最も効果的な方法について議論した。

フォーラムでは、「気候変動」問題とコペンハーゲン会議への労働組合参加も取り上げ、ユーロファウンドのマルチメディア管理を担当するマンス・モーテンソンが発表したヨーロッパの経験に基づき、「コミュニケーション・ネットワーク構築と調査」の方法をめぐって討議した。ユーロファウンドは欧州連合関連機関であり、調査の実施や情報の収集、調査結果の伝達によって、ヨーロッパの生活・労働条件の改善に重点的に取り組んでいる。

このフォーラムは、労働権の保護と組織化の改善を目指す合同グローバル・キャンペーンをさらに向上させていくうえで、有効な基盤となった。

プレゼンテーションをはじめとするフォーラム関連資料は、下記のIMFウェブサイトに掲載されている:
www.imfmetal.org/communicators2009

[2009年11月19日――アレックス・イワーノウ]