IMFニュース・ブリーフス

シンデルフィンゲンのダイムラーで雇用保護協約を達成

ダイムラーは11月、Cクラス・モデルの製造拠点をシンデルフィンゲン工場から米国アラバマ工場に移す計画を発表した。組合の努力のおかげで、労働者は何とか雇用を確保した。


ドイツ:ダイムラー経営陣は11月、アメリカ市場向けに設計されたメルセデス・ベンツCクラス・モデルの生産拠点を米国アラバマ工場に移転させる計画を発表した。この発表は、ドイツのシンデルフィンゲン工場で働く3万7,000人の従業員に深刻な懸念や不安をもたらした。実際に、従業員代表委員会によると、そのような決定は3,000人の雇用を危機にさらし、ドイツ工場におけるEクラス・モデルの生産続行に関する決定に影響を与えるおそれがあった。

従業員代表委員会はドイツのIMF加盟組織IGメタルとともに、いくつかの抗議行動を計画し、同社内外で短期のストライキや数回のデモを実施した。それぞれの行動に、同工場の労働者約1万〜1万5,000人が集まった。

従業員代表委員会がIGメタルと協力して圧力をかけた結果、経営陣は12月9日(水)、シンデルフィンゲン工場の労働者全員について2019年12月31日まで強制解雇しないという工場レベル協約に署名した。

さらに、シンデルフィンゲン工場はダイムラー・グループ内部で高級車の生産拠点として確認された。メルセデス・ベンツSLクラスを含む製品の追加によって、2,700人の雇用が創出される。経営計画には、研究開発・生産計画関連の臨時支援業務に従事する事務技術職労働者500人の常用雇用化も盛り込まれている。

[2009年12月17日――アレックス・イワーノウ]