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トゥズラ造船所で労働者が死亡

トルコのトゥズラ造船所で新たに2件の死亡事故が発生した。リムテール・イスは、この事故は労働殺人であるとし、使用者とトルコ労働省に十分な対策を要求している。


トルコ:リムテール・イスの報告によると、過去2週間にトゥズラ造船所で2人の労働者が死亡した。その原因は、安全衛生方針が不十分であり、トルコ政府と使用者の両方が状況改善を怠ったことにある。

2009年11月29日、大規模造船所チェリクトランスの下請会社ゲレス・ゲミで働いていたマフムト・アルティノスが死亡した。アルティノスは30歳で、子どもが1人いた。1週間後の12月6日(日)には、3児の父であるエルジャン・サンカーが、倉庫のダンパーから転落して亡くなった。これにより、今年に入ってからトゥズラ造船所で発生した死亡事故は14件となった。

造船所内部の安全衛生方針が不十分であることに加えて、使用者は従業員に労働者の基本的権利を与えていない。トゥズラのトルゲム造船所では、労働者とリムテール・イス組合員が4カ月分の未払賃金の支払いを要求し、仲間を死に追いやった強欲な使用者に抗議した。

リムテール・イスは、トルコの使用者連盟GISBIRと労働省に対し、特に次のような十分な対策を取るよう要求している。

●抗議行動のあと解雇された労働者を復職させなければならない。
●労働殺人の責任者に責任を取らせなければならない。
●造船所で困難作業に関する安全衛生規則を導入しなければならない。
●1日の労働時間は7.5時間を超えてはならない。
●主たる使用者は、実質賃金に基づいて労働者の社会保険負担を全額支払わなければならない。
●労働者が医療サービス(診療所や医師、救急車など)を利用できるようにしなければならない。
●下請システムを廃止しなければならない。
●結社の自由を尊重しなければならない。
●造船所で調査を行うために特別独立委員会を設置し、調査結果に応じて制裁を加えなければならない。この委員会には、リムテール・イス、TMMOB(エンジニア団体)、TTB(医師団体)、バロ(弁護士団体)、労働省およびGISBIR(使用者連盟)の代表を参加させなければならない。

[2009年12月11日――アレックス・イワーノウ]