IMFニュース・ブリーフス

2010年に労働者本位の鉄鋼部門を再建

2010年、鉄鋼部門におけるIMF活動は、組織化、ネットワーク、不安定労働および気候変動に焦点を合わせる。

全世界鉄鋼部門が金融危機から回復する中で、IMFは2010年、加盟組織と協力しながら、より持続可能な労働者本位の産業を確立する。

「鉄鋼業の多くの労働者にとって昨年は凶年で、需要の減少を受けて企業が賃金、労働条件および雇用保障を引き下げようと画策した」とロブ・ジョンストンIMF産業・TNC政策担当エグゼクティブ・ディレクターは、2010年の鉄鋼部門の見通しに関する声明で述べている。

「今年は鉄鋼業の組合運動にとって重要な年になる。この産業を立て直すチャンスはいくらでもあるが、業界基準を最高水準ではなく最低水準に引き下げようとする動きを許してはならない」

この声明は、2010年の鉄鋼部門におけるIMF戦略を次のように概説している。

●鉄鋼業の雇用が回復する中で労働者を組織化する。
●組合ネットワークを通して団体交渉を強化する。
●不安定労働に取り組み、労働者の搾取と安全衛生リスクの悪化を阻止する。
●鉄鋼業における気候変動問題に積極的に取り組もうと努める。

[2010年1月14日――アニタ・ガードナー]