IMFニュース・ブリーフス

国連特別報告官に組合の懸念を説明

インドの船舶解撤労働者は、日々直面している劣悪な労働条件と闘争について説明した。

インドインドの船舶解撤場の労働組合員がオケチュクウ・イベアヌ国連特別報告官と会談し、有毒かつ危険な製品や廃棄物の運搬・投棄が人権の享受に悪影響を与えていることを訴えた。

船舶解撤労働者はイベアヌ氏に、世界最大の船舶解撤場アランで労働者が直面している労働条件と闘争について説明した。組合が基本的安全衛生条件の改善に成果を上げているにもかかわらず、2009年4月以降、アランだけで14人が死亡している。

労働者は、未経験、訓練不足、膨大な仕事量という致命的な組み合わせが、より危険な状況をもたらしていることも説明した。

最近、使用者は利益を増やそうとして、公式施設の使用料の支払いを避けるために、海や近くの農場・村落に廃棄物を投棄するようになっている。

「労働者は職場で有害物にさらされているだけでなく、家まで危険がついて来ている」と、ロブ・ジョンストンIMFエグゼクティブ・ディレクターは会合で述べた。

「使用者が地域を汚染している中で、労働者の生活が危険にさらされているのみならず、投棄活動の中止を望む声も強まっている」

船舶解撤はより持続可能な方法で行うことができるが、そのためには関係者全員が今まで以上に責任を示さなければならないと思う、と労働者は説明した。
[2010年1月19日――ロブ・ジョンストン]