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労働権団体がゴールドピークの行為に抗議

中国系電池メーカーのゴールドピーク・インダストリアル・ホールディング社は、使用者として適正に行動しておらず、国内外の労働団体から非難されている。

中国GoodElectronicsは、ゴールドピークへの書簡送付を求める緊急の訴えかけの中で、12月に中国・恵州のゴールドピーク子会社パワー・パックでストが行われた際、警備員が労働者に暴力を振るった事件をめぐり、調査が要求されていることについて報告している。

グローバリゼーション・モニターやアジア・モニター・リソース・センターをはじめとする中国の非政府労働団体はゴールドピークに対し、この暴力によって負傷した労働者の入院費用を全額負担し、ストに関連して解雇された労働者に補償金を支払うことも要求している。

2009年12月、工場で低賃金への不満が募った結果、2日間のストが実施されたが、事態が紛糾し、3人の労働者が会社の警備員に監禁され、ひどい扱いを受けた。労働者はストの過程で、工場の出入口と、工場に続く主要道路を封鎖した。

4人のパワー・パック従業員が後日、地元警察署に呼び出され、道路封鎖について聞かれた。4人のうちの1人、ワン・フェンピンさんは45歳のエンジニアで、1995年からゴールドピークで働いていた。ワンさんはゴールドピーク在職中のカドミウム曝露が原因で、重症の腎不全にかかっている。ワンさんは10時間以上にわたって事情を聞かれたあと、健康状態を理由に釈放されたが、他の3人の労働者は2010年1月2日まで拘留された。その後、ゴールドピークはワンさんを解雇した。

パワー・パックで最近発生した事件の背景には、カドミウムにさらされているゴールドピーク労働者の補償をめぐる未解決問題がある。ここ数年、カドミウム電池の製造に携わる何百人もの労働者が、カドミウム中毒と診断されたり、尿中のカドミウム濃度が過度に高くなったりしている。今日に至るまで、ゴールドピーク労使は診断方法や報酬パッケージについて合意に至っていない。

ゴールドピークの電池は、あらゆるタイプのおもちゃやエレクトロニクス製品に使われている。

ゴールドピークに方針改善を要求するGoodElectronicsの緊急の訴えかけに応えるには、ここをクリック:http://goodelectronics.org/urgent-appeals/letters/gold-peak/
[2010年1月18日――アニタ・ガードナー]