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フィリップス：経営者は飽食、労働者は絶食

欧州金属労連の報告によれば、金融危機のさなかにフィリップスは労働者を解雇し、最高経営者のボーナスを増やしている。

オランダ： 危機の中で多くの労働者とその家族は、仕事を確保するために賃金凍結、あるいは賃金カットさえ受け入れざるを得ないことが多い。フィリップス労働者も例外ではなく、余剰人員解雇を含むいくつかの不人気な措置に同意するよう経営側に説得された。

フィリップスは過去1年間に5,474人の雇用を削減、多くの労働者が同社内外で他の仕事に異動し、家族は暗い先行きに直面させられている。労働者がこれらの措置に同意したのは、「いつか状況が好転し、フィリップスが自社の未来を確保するとともに、会社の富を創出する労働者に利益を与えるために限られた資源を投資し、より手厚く保護された雇用と新しい機会を提供してくれる」と期待してのことである。

残念ながら、フィリップスの最高経営者は違う決定を下したため、労働者の望みはかなわなかった、と欧州金属労連（EMF）は報告している。経営陣は、社員全員の基本給据置きを発表しておきながら、私服をこやすことを選んだのである。フィリップスCEOのG・J・クライスターリーは2009年、110万ユーロの年俸に加えて、2008年の22万ユーロの4倍に達する96万2,720ユーロの年間奨励金を受け取った。取締役に支払われた現金総額は、2008年の83万720ユーロから2009年には308万2,892ユーロに膨れ上がった。

EMFは加盟組織に対し、フィリップス経営陣の常軌を逸した行動に抗議するよう要求している。詳しくは下記サイトを参照：
http://www.emf-fem.org/Press/Press-releases/Outrageous-Bonuses-for-Top-Management-in-Philips
下記の同社ウェブサイトでアニュアル・レポートをダウンロードできる：
http://www.annualreport2009.philips.com/downloads/pdf/PhilipsAnnualReport2009_FullVersion.pdf

オランダに本社を置くフィリップスは、世界60カ国以上で約11万6,000人の従業員を雇用している。

［2010年3月1日――アレックス・イワーノウ］