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メキシコの鉱山で組合と連邦軍の対立が続く

メキシコのカナネア鉱山で緊張が続く中、国際労働運動が行動を起こした。同鉱山では1,300人の鉱山労働者がグルーポ・メヒコの銅山を占拠し、職場の安全衛生基準を求めてストを実施している。

メキシコメキシコ・ソノラ州のカナネア銅山でスト中のメキシコ全国鉱山・金属・関連労組(SNTMMSRM)組合員は、3月16〜17日にカナネア−アグア・プリエタ間の連邦幹線道路を封鎖し、政府の介入による平和的解決を求めた。

鉱山労働者たちは2007年7月から、この危険なことで有名なグルーポ・メヒコ所有の鉱山で、甚だしい安全衛生基準違反をめぐってストを続けている。

2月11日に下された連邦裁判所の判決で、グルーポ・メヒコがスト中の労働者を解雇して労働協約を解除する許可を与えられ、メキシコでスト権が実質的に廃止されたことを受けて、約1,200人の労働者が鉱山を占領した。メキシコ政府は、グルーポ・メヒコ所有鉱山の中で最も大きい部類に入るカナネアを掌握するために、軍隊の利用も辞さない構えである。メキシコからの報告によると、鉱山労働者の妻子も占拠に加わっている。

この判決とその後の対立に関する知らせを受けて、グローバルな労働運動が国際的行動を起こした。最初の占拠の数日後、IMFと全米鉄鋼労組(USW)組合員が同鉱山でSNTMMSRM組合員に合流し、緊張が徐々に高まった。

IMFは行動を要請し、インドネシアからブラジル、ヨーロッパ全域からアフリカに至る加盟組織が各国の大使館に連絡を取り、鉱山から撤兵して闘争の平和的解決を目指すようメキシコ政府に求めた。一方、加盟組織はワシントンDCに拠点を置く米州人権委員会にも緊急の訴えかけを送付し、鉱山からの組合員の排除を阻止してメキシコ軍による鉱山の占拠を禁止するための予防策を直ちに講じるよう要請した。残念ながら、この要請は受け入れられなかった。

SNTMMSRMは同委員会に苦情を申し立て、メキシコ政府とグルーポ・メヒコによって組合員が人権侵害や政治的迫害に遭っている実態を報告した。2009年1月、IMF、国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)、全米自動車労組(UAW)、USW、AFL-CIOおよび国際労働組合総連合米州地域組織(TUCA-ITUC)の代表が同委員会のメンバーと会談し、SNTMMSRMが提出した苦情に関する緊急行動を強く要請した。

ITUCは先ごろ、国際的に認知された人権・労働権を支持していないことについてメキシコ政府を強く批判する声明を発表し、カルデロン大統領にカナネアから軍隊を撤退させて平和的解決の達成を援助するよう要求した。

政府による組合内部問題への干渉とSNTMMSRM組合員に対する甚だしい労働権侵害は、2006年3月にIMFが国際労働機関に申し立てた係争中の苦情の主題となっている。結社の自由委員会メンバーが今月、この苦情について討議した。間もなく結論が発表される予定である。
[2010年3月25日――クリスティン・ピーター]