金属労協／JCM : IMFニュース・ブリーフス

IMFニュース・ブリーフス
結社の自由に関する国際裁判所、メキシコ政府の政策を非難裁判所の決議は、メキシコ政府による人権・労働組合権の侵害を不当であるとして退け、結社の自由と団結権に関するILO条約第87号および第98号の遵守を求めている。メキシコ：結社の自由の侵害をめぐるメキシコに対する告発を調べるために昨年設立された結社の自由に関する国際裁判所は、2010年4月28～30日に会合を開き、労働組合によって提出された情報・声明を検討するとともに、メキシコ政府に対して提起された事件について判決を下した。この判決は、メキシコ政府、ILO、OAS、国連、欧州連合、それに人権・雇用権に関するセクションを含む条約をメキシコと締結している他の国々に提示される。 IMFは会合に出席できなかったが、労働組合権と結社の自由を保護する闘いを支持する声明を送った。この声明は「保護協約」の利用を糾弾し、メキシコで権利を擁護したり真の社会的公正を求めたりする人々が虐待・脅迫されている状況を非難する内容だった。同裁判所はメキシコ政府の政策を非難し、「同国の政策は結社の自由を制限するとともに、団体交渉を破棄し、スト権を否認し、ディーセント・ワークに対する基本的人権に全般的に干渉している」と指摘した。同裁判所は、政府当局者と企業、偽りの労働組合による腐敗した関係が張り巡らされ、協調組合主義と見せかけの合法性、暴力の行使の組み合わせによって基本的な雇用権が否認されていることも非難した。また、企業と偽りの労働組合が協約を締結し、労働者の権利を擁護できる独立した民主的労働組合の発展を妨害したり、妨害しようと試みたりしている現状も不当であるとして退けた。同裁判所は、「メキシコ政府によるそのような慣行の容認は、さらなる人権侵害を構成する」と警告した。「責任者が処罰を受けないという状況を是正し、しかるべき処罰を与えるよう要求する」労働問題専門のカルロス・デル・ブエン弁護士が、この状況について電子版日刊紙『El Seminari』でコメントしている。同弁護士は「保護協約」の利用を取り上げ、それらを偽りの労働協約と呼び、見せかけの組合指導者の役割と腐敗に検討を加え、メキシコ政府に対するIMFのILO提訴を強調している。同裁判所は、メキシコ政府が以下に従わなければならないと勧告している。 ●メキシコ共和国の憲法・法律および国際労働機関条約第87号および第98号に定める義務 ●国際連合の経済的、社会的および文化的権利に関する委員会による2006年の勧告と、2009年のメキシコ普遍的定期審査における国連人権理事会の勧告同裁判所はメキシコ政府に対し、社会的な抗議や紛争を刑事罰の対象とするのをやめ、労働者の運動に対して警官隊を利用しないようにすることを要求している。この決議は特に、カナネアの歴史的な鉱山労組ストに対して保安軍や軍隊を利用しないようにし、同労組に対する攻撃を中止するよう求めている。またメキシコ国民と国際社会にも、組合員の労働権・雇用権を守るために闘っているメキシコ電機労組（SME）への支援を要求している。同裁判所の記録・勧告全文を読むには下記サイトを参照： http://tribunaldelibertadsindical.blogspot.com/ ［2010年5月6日――バレスカ・ソリス］

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結社の自由に関する国際裁判所、メキシコ政府の政策を非難

裁判所の決議は、メキシコ政府による人権・労働組合権の侵害を不当であるとして退け、結社の自由と団結権に関するILO条約第87号および第98号の遵守を求めている。

メキシコ：結社の自由の侵害をめぐるメキシコに対する告発を調べるために昨年設立された結社の自由に関する国際裁判所は、2010年4月28～30日に会合を開き、労働組合によって提出された情報・声明を検討するとともに、メキシコ政府に対して提起された事件について判決を下した。

この判決は、メキシコ政府、ILO、OAS、国連、欧州連合、それに人権・雇用権に関するセクションを含む条約をメキシコと締結している他の国々に提示される。

IMFは会合に出席できなかったが、労働組合権と結社の自由を保護する闘いを支持する声明を送った。この声明は「保護協約」の利用を糾弾し、メキシコで権利を擁護したり真の社会的公正を求めたりする人々が虐待・脅迫されている状況を非難する内容だった。

同裁判所はメキシコ政府の政策を非難し、「同国の政策は結社の自由を制限するとともに、団体交渉を破棄し、スト権を否認し、ディーセント・ワークに対する基本的人権に全般的に干渉している」と指摘した。同裁判所は、政府当局者と企業、偽りの労働組合による腐敗した関係が張り巡らされ、協調組合主義と見せかけの合法性、暴力の行使の組み合わせによって基本的な雇用権が否認されていることも非難した。また、企業と偽りの労働組合が協約を締結し、労働者の権利を擁護できる独立した民主的労働組合の発展を妨害したり、妨害しようと試みたりしている現状も不当であるとして退けた。

同裁判所は、「メキシコ政府によるそのような慣行の容認は、さらなる人権侵害を構成する」と警告した。「責任者が処罰を受けないという状況を是正し、しかるべき処罰を与えるよう要求する」

労働問題専門のカルロス・デル・ブエン弁護士が、この状況について電子版日刊紙『El Seminari』でコメントしている。同弁護士は「保護協約」の利用を取り上げ、それらを偽りの労働協約と呼び、見せかけの組合指導者の役割と腐敗に検討を加え、メキシコ政府に対するIMFのILO提訴を強調している。

同裁判所は、メキシコ政府が以下に従わなければならないと勧告している。

●メキシコ共和国の憲法・法律および国際労働機関条約第87号および第98号に定める義務
●国際連合の経済的、社会的および文化的権利に関する委員会による2006年の勧告と、2009年のメキシコ普遍的定期審査における国連人権理事会の勧告
同裁判所はメキシコ政府に対し、社会的な抗議や紛争を刑事罰の対象とするのをやめ、労働者の運動に対して警官隊を利用しないようにすることを要求している。この決議は特に、カナネアの歴史的な鉱山労組ストに対して保安軍や軍隊を利用しないようにし、同労組に対する攻撃を中止するよう求めている。またメキシコ国民と国際社会にも、組合員の労働権・雇用権を守るために闘っているメキシコ電機労組（SME）への支援を要求している。

同裁判所の記録・勧告全文を読むには下記サイトを参照：
http://tribunaldelibertadsindical.blogspot.com/

［2010年5月6日――バレスカ・ソリス］