| IMFニュース・ブリーフス | |||
|---|---|---|---|
|
インドネシアのメーデーで団結 2010年のメーデーで大規模なデモ行進が行われ、社会保障法の改訂がインドネシア労働運動の主要な要求だった。
デモの前日に会合が開かれ、現行社会保障法制の弱点について議論した。IMF加盟組織FSPMIのサイード・イクバル会長が、インドネシアの労働組合運動が設置した社会保障（Jamsostek）改訂委員会の委員長という立場で、現行の社会保障法規・制度の弱点を強調した。同会長は、「労働者は現行法から利益を得ていない」と指摘し、「政府は労働者から集めた資金を不正に運用しており、労働者は不当に扱われている」と主張した。「制度が腐敗しているため、労働者を保護するための努力が妨げられている」と同会長は嘆き、「労働者を保護するには、インドネシアの労働組合運動が団結し、これらの侵害に対峙しなければならない」と述べた。 この行進はFSPMIが主導した。数千人のFSPMI組合員が、青と赤のシャツを着たメタルガードと呼ばれる独自の警備組織にしっかり守られながら、ジャカルタのタムリン地区から大統領官邸まで行進を先導し、夜遅くまでデモを実施した。デモ参加者は騒々しかったが、平和的に行動した。労働者は要求を書いた旗や横断幕、肖像、配布されたパンフレットを掲げた。行進しながら連帯の歌を歌い、スローガンを叫び、太鼓を打ち鳴らした。報告によると、警察はデモを警備するために約1万5,000人を配置したという。 何百人もの警察官と鉄条網、警察犬によって厳重に守られた大統領官邸前で、何人かの演説者が大型トラックの上から、集まった数千人の人々に話しかけた。要求を叫ぶ声が広範囲に響き渡った。ジリジリと照りつける太陽にさらされながら、労働者たちは並んで立って指導者の話を聞いた。 イクバル会長は、「有意義な社会保障法制を求める闘いは始まったばかりだ」と述べた。インドネシアの組合は共通の課題に関する連帯の印として集結した。「この協力・団結・連帯の精神が、労働者のための公正かつ公平な協約を実現するという目標を推進してくれることを望んでいる」と同会長は述べた。 ［2010年5月3日――アニタ・ガードナー］
|
