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台湾の電子労働者が権利を求めて闘争

IMFは、三星、LG、HTC、グーグルに供給している台湾企業ヤング・ファスト・オプトエレクトロニクスで、基本的権利を求めて闘うタッチスクリーン製造労働者を支援している。

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台湾ヤング・ファスト・オプトエレクトロニクス(YFO)は、労働者が搾取工場とも言える状況に耐えている同社の甚だしい違法行為に新設組合が苦情を提起したあと、2010年3月に5人の組合幹部と10人の組合員を解雇した。IMFは労働者とその組合を支持して、労働者のキャンペーンに加わるよう加盟組織に強く要請している。

昨年、記録的に高い収益を上げていながら、YFO桃園工場で働く労働者1,300人の労働条件は極めて劣悪である。低賃金、重労働、強制的なサービス残業、劣悪な安全衛生条件に加えて、YFOは200人の移民労働者と400人の高校生「インターン」(そのうち何人かは、台湾の児童労働の法定基準である16歳に満たない)も雇っており、法定最低賃金を下回る賃金しか支払っていない。

労働者は諸問題に取り組むために、2009年12月にヤング・ファスト・オプトエレクトロニクス労働組合(YFOTU)を結成した。経営側は2010年3月、5人の組合役員と10人を超える活動的な組合員を直ちに解雇し、生産ラインを中国に移転すると主張した。台湾の労働組合員の考えによると、これは意図的な組合つぶし行動であり、台湾の労働組合法に甚だしく違反している。

YFOTUと上部組織の全国自主労工連盟(NAFITU)は、不当解雇以降キャンペーンを実施し、以下のとおり要求している。

●不当解雇された組合役員・組合員を復職させること。
●YFOTUおよびNAFITUとの対話によって労働争議を解決すること。
●政府はさまざまな省庁による合同委員会を設置し、労働条件や労働権侵害に関する徹底的調査を行い、YFOにおける労働権侵害の再発を防止すること。

YFOは高級携帯電話用のタッチセンサーを生産する台湾メーカーで、三星、LG、HTC、クアルコムといった有名企業への主要サプライヤーである。グーグルは、HTCとクアルコムにグーグルフォンの製造を下請けに出すことにより、YFO製品の主要購入者になるだろう。YFOは中国の広東に3工場、ベトナムのハノイに1工場、台湾の桃園に1工場があり、労働者総数は1万人を超える。

IMFは台湾政府に書簡を送り、労働者・組合の権利を直ちに調査・改善するよう強く要請した。また加盟組織に対しても、レイバースタート・キャンペーンへの参加によって支援するよう求めている。

YFOの争議に関する追加情報は、IMFウェブサイトで入手できるYFOTU概況報告書に記載されている。

関連リンク:
YFOTU Fact sheet (pdf)

[2010年4月29日――アニタ・ガードナー]