IMFニュース・ブリーフス | |
---|---|
台湾の電子労働者が権利を求めて闘争 IMFは、三星、LG、HTC、グーグルに供給している台湾企業ヤング・ファスト・オプトエレクトロニクスで、基本的権利を求めて闘うタッチスクリーン製造労働者を支援している。 昨年、記録的に高い収益を上げていながら、YFO桃園工場で働く労働者1,300人の労働条件は極めて劣悪である。低賃金、重労働、強制的なサービス残業、劣悪な安全衛生条件に加えて、YFOは200人の移民労働者と400人の高校生「インターン」(そのうち何人かは、台湾の児童労働の法定基準である16歳に満たない)も雇っており、法定最低賃金を下回る賃金しか支払っていない。 労働者は諸問題に取り組むために、2009年12月にヤング・ファスト・オプトエレクトロニクス労働組合(YFOTU)を結成した。経営側は2010年3月、5人の組合役員と10人を超える活動的な組合員を直ちに解雇し、生産ラインを中国に移転すると主張した。台湾の労働組合員の考えによると、これは意図的な組合つぶし行動であり、台湾の労働組合法に甚だしく違反している。 YFOTUと上部組織の全国自主労工連盟(NAFITU)は、不当解雇以降キャンペーンを実施し、以下のとおり要求している。 ●不当解雇された組合役員・組合員を復職させること。 ●YFOTUおよびNAFITUとの対話によって労働争議を解決すること。 ●政府はさまざまな省庁による合同委員会を設置し、労働条件や労働権侵害に関する徹底的調査を行い、YFOにおける労働権侵害の再発を防止すること。 YFOは高級携帯電話用のタッチセンサーを生産する台湾メーカーで、三星、LG、HTC、クアルコムといった有名企業への主要サプライヤーである。グーグルは、HTCとクアルコムにグーグルフォンの製造を下請けに出すことにより、YFO製品の主要購入者になるだろう。YFOは中国の広東に3工場、ベトナムのハノイに1工場、台湾の桃園に1工場があり、労働者総数は1万人を超える。 IMFは台湾政府に書簡を送り、労働者・組合の権利を直ちに調査・改善するよう強く要請した。また加盟組織に対しても、レイバースタート・キャンペーンへの参加によって支援するよう求めている。 YFOの争議に関する追加情報は、IMFウェブサイトで入手できるYFOTU概況報告書に記載されている。 関連リンク: YFOTU Fact sheet (pdf) [2010年4月29日――アニタ・ガードナー]
|