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ILOが景気回復遅延の危険を警告

ILO事務局長は国際労働総会における年次報告で、金融市場からの圧力によって回復が遅れるおそれがあると警告した。この総会では、家庭内労働者、HIV/エイズ、雇用、労働における権利のすべてが議題に盛り込まれた。

ジュネーブ6月2〜18日の第99回国際労働総会(ILC)の冒頭、フアン・ソマビアILO事務局長は年次報告の中で次のように警告した。「金融市場からの圧力に対応して、多くの国々が回復を遅らせる緊縮財政政策の採用を強いられており、投資、成長、雇用および賃金が短期間で勢いづいたり、税収がすぐに回復したりする可能性が低下している」。ソマビア事務局長は開会の辞の中で、債務危機に取り組んで雇用回復を促進するために「バランスの取れた」対応を求めた。

今年のILCの議題には、児童労働に関する4年ごとの世界報告、国際労働基準、4つの技術的な項目(家庭内労働者のディーセント・ワークをめぐる議論、仕事の世界におけるHIV/エイズに関する自主的な勧告、雇用の戦略目標をめぐる議論、1998年の労働における基本的原則および権利に関する宣言へのフォローアップの見直し)が含まれている。

詳細な会議の議題については下記のILOウェブサイトを参照:
http://www.ilo.org/wcmsp5/groups/public/---ed_norm/---relconf/documents/meetingdocument/wcms_123401.pdf

条約勧告適用専門家委員会の報告は下記のILOウェブサイトで入手可能:
http://www.ilo.org/wcmsp5/groups/public/---ed_norm/---relconf/documents/meetingdocument/wcms_123424.pdf


[2010年6月3日――アレックス・イワーノウ]