IMFが統合に向けて行動
IMF執行委員会は、ICEMおよびITGLWFとの合併プロセスを検討するためにタスクフォースを設置し、組合構築活動にあたって競争するのではなく協力する方法について議論した。
ドイツ:
2010年6月10〜11日に開かれたIMF執行委員会で、行動・組織の統合が議論の中心テーマとなった。
何人かのIMF執行委員が引き続き労働組合権について議論し、ずいぶん前から労働組合員にとって世界で最も危険な国となっているコロンビアと自由貿易協定を結ぼうとしている国々の政府を非難した。執行委員は、労働組合員の殺害が続く中で、コロンビアとの貿易協定を解体するよう欧米諸国政府を説得するために、労働組合行動を強化して調整を改善する必要があることについて討議した。
執行委員会は、組合構築に関するIMF活動の全体的戦略に検討を加えた。IMFは加盟組織とともに、世界中の標的国に焦点を絞った一連の活動を通して、未組織・不安定労働者の組織化、全国組合機構の強化、部門・地域に重点を置いたネットワーク構築に力を入れている。執行委員会は、プロジェクトの開発・実施にあたって競争するのではなく協力する方法についても議論した。これを支援する手段として、プロジェクト作業に関する新しいオンライン・データベースの開発が進められている。
IMF執行委員会は、国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)ならびに国際繊維被服皮革労組同盟(ITGLWF)との合併プロセス案を検討するためにタスクフォースを設置した。このタスクフォースの任務は、組織機構、財政、講じるべき措置の日程表を調べることだった。
また執行委員会は、他のグローバル・ユニオン・フェデレーションおよび国際労働組合総連合とのグローバル・レベルにおける団結・調整にも検討を加えた。IMFはグローバル・ユニオン協議会には加わっていないが、可能な限り調整会合に参加したり、特定の活動に出資したり、共同行動を取ったりしている。グローバル・ユニオン協議会の見直しが行われ、執行委員会は、2010年12月の次期会合でCGUに加わるかどうか再検討することを決定した。
執行委員会は、下記4団体の新規加盟も承認した。
●ネパール自動車機械工労組(NATU)、ネパール
●コンゴ民主共和国金属労組協議会
●ウクライナ金属・鉱業労組(MMIWU)、ウクライナ
●マラウィ建設・土木工学・関連労組(BCCEAWU)、マラウィ
[2010年6月11日――アニタ・ガードナー]
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