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ヨーロッパの組合がメキシコのジョンソン・コントロールズ労働者と連帯

ヨーロッパの組合はジョンソン・コントロールズに対し、メキシコ・プエブラのジョンソン・コントロールズFINSA工場で、自分で選んだ組合に加入する労働者の権利を尊重するよう強く要請した。

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ヨーロッパ/メキシコ6月7日にブリュッセルで欧州ジョンソン・コントロールズ労働組合調整会議が開かれ、ヨーロッパの組合は、メキシコ・プエブラのFINSA工場のジョンソン・コントロールズ労働者を支援する決議を採択した。

この決議は、プエブラのジョンソン・コントロールズ自動車インテリア工場で、労働者自身が選んだ組合メキシコ鉱山労組の承認要求への同意を会社側が決定したことを歓迎しながらも、FINSA工場の労働者にも同じ権利を与えるよう同社に要求している。

「ジョンソン・コントロールズが、やはりプエブラにあるFINSA工場で独立労働者連合と会談しようとせず、同工場の組合の要請に応じて不法に解雇された労働者を復職させたがっていないことを、私たちは懸念している。この組合は労働者によって選出されたのではなく、労働者は労働協約を締結できない状況にある」と決議は述べている。

「使用者の支配を受けずに代表を選ぶ労働者の権利は、ILO条約第87号および第98号で保障されている。ジョンソン・コントロールズは、FINSA工場の労働者を含む全従業員に、この権利を与えなければならない」

ジョンソン・コントロールズ経営陣とFINSAプエブラ工場で保護協約を管理している「幽霊組合」CROMは、労働者がメキシコのIMF加盟組織であるメキシコ鉱山労組(メキシコ共和国全国鉱山・金属労組――SNTMMSRM)への加盟手続きを取っていることに気づいた。労働者連合に加わっている労働者とその闘いを支援している数人の活動家が、CROMによって身体的な攻撃や嫌がらせ、威嚇、脅迫を受けている。

この決議を採択した欧州金属労連(EMF)、欧州鉱山化学エネルギー労連(EMCEF)、欧州繊維被服皮革労連(ETUF-TCL)およびUNI欧州ジョンソン・コントロールズ労組による調整会議には、ベルギー、チェコ共和国、ドイツ、スペイン、フランス、ポーランド、スロバキアからジョンソン・コントロールズ労働者・労働組合の代表24人が出席した。

決議全文は下記サイトで閲覧可能:
http://www.emf-fem.org/Areas-of-work/Solidarity/Resolution-of-the-trade-union-coordination-group-on-JohnsonControls

[2010年6月10日――アニタ・ガードナー]