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コカコーラで殺害の脅迫、誘拐、強要、解雇

パキスタンのコカコーラ工場で働く労働者が、組合を弱体化させて解体しようとする工場経営陣による暴力、腐敗、卑劣な行動など、犯罪性の強い手法にさらされるようになっている。経営陣は新しい戦術を利用し、偽りの使用者を仕立て上げて雇用を不安定にしている。

パキスタン国際食品関連産業労働組合連合会(IUF)(http://cms.iuf.org/?q=node/415)の報告によると、2009年6月にパキスタン南部ムルタン市のコカコーラ瓶詰工場で組合が結成されたあと、組合員が殺害の脅迫や誘拐、解雇、強要、文書偽造、詐欺行為の被害に遭っている。ムルタン工場は、トルコの瓶詰業者コカコーラ・アイチェジェック(CCI)とアトランタに拠点を置くザ・コカコーラ・カンパニー(TCCC)が共同所有するコカコーラ・ビバレッジ・パキスタン・リミテッド(CCBPL)の一部門である。

組合が2009年6月19日の結成大会の準備をしていた段階から、すでに経営側は36人の積極的な組合支持者をターゲットに脅迫・強要活動を開始していた。

その後、組合が正式な登録を試みたあと、組合役員は6月27日、28日に自宅に「夜間の訪問」を受けた。コカコーラ・ムルタンの管理者8人が組合役員に、組合を脱退させたり、組合登録申請を取り下げる書簡に署名させたりしようとした。経営側が当局に圧力をかけたため、組合の登録申請はまだ承認待ちの段階にある。

経営側は労働者組織の法的承認を阻止しようと、黄色労働組合を設立した。その後、新たに結成された黄色労働組合の会長ムハンマド・シャフィの署名が偽物であることが明らかになった。

経営陣は偽りの組合を設立するだけでなく、偽りの使用者も仕立て上げた。労働者が工場で働いている間に見たことも聞いたこともない個人請負業者から、組合活動家に解雇通知が送付されたのである。経営陣は公文書偽造と大がかりな詐欺行為によって、CCBPLの組合員が実際には同社に雇用されていないという虚構をでっち上げようとしている。その目的は、コカコーラとの団体交渉関係から組合員を排除することだ。コカコーラ経営陣は、ムルタンの労働者283人は別の請負業者に雇用されていると主張している。

IMFはパキスタンのコカコーラ工場経営陣の常軌を逸した行動を強く非難し、労働者に強力な連帯のメッセージを送付、真の組合の設立を求める闘いを支援している。コカコーラ経営陣に抗議文を送るには下記のIUFキャンペーン・ページを参照: http://www.iuf.org/cgi-bin/campaigns/show_campaign.cgi?c=514

[2010年6月24日――レックス・イワーノウ]