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南アジア地域の金属労働者がコミュニケーション改善を検討

南アジアの金属労組は、この地域でコミュニケーションとネットワーク構築を改善する方法を調べた。施設、訓練および定期報告の改善が主な課題とみなされた。

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インドIMF南アジア地域コミュニケーション担当者フォーラムの参加者は、情報共有と地域コミュニケーション・システム開発の共通の必要性について合意した。そのようなネットワークがあれば、特に組織化、労使紛争、貿易・雇用・開発、地域における多国籍企業の強力な存在の高まりの問題をめぐり、労働者が共闘するうえで役立つ。

6月19〜20日に開かれたフォーラムには、バングラデシュ、インド、ネパール、スリランカのIMF加盟組織から代議員が参加した。

施設やインフラの不備が、地域におけるコミュニケーション・ネットワークの構築を妨げる主な障壁の1つとして確認された。コミュニケーション能力を改善するための重要な措置として、現代的な通信技術の利用に関する訓練を行う必要のあることが確認された。

域内で多種多様な言語が使われ、識字率が低いことも、組合の指導部・組合員両方に届く開放的なコミュニケーションの開発を妨げる障壁となっている。

最も大きな課題は、加盟組織をネットワーク構築に関与させ、各国の輸出加工区における組織化など、共有する問題に関して情報共有やコミュニケーション・キャンペーン立案を促すことである。

フォーラムのプログラムには、IMFのグローバル・コミュニケーション・システムの紹介、地域の優先課題をめぐる議論、情報交換のための地域出版物の立案が盛り込まれていた。

このフォーラムで参加者は、今年のジュネーブ短編労働映画祭で上映された一連の短編映画を鑑賞し、映画を利用して労働者に情報を提供し、教育・組織化する方法について議論した。映画祭の上映作品は下記サイトで閲覧可能: http://www.labourfilmshorts.org/

フォーラムのプログラムには、IMFウェブサイトの記事執筆に関する簡単な練習や、さまざまな通信資源の紹介が含まれていた。

インドのチェンナイに集まった参加者は、周辺領域のフォード工場と現代工場の現状についても地方組合から報告を受けた。


関連リンク:
Writing for the IMF website (pdf)
IMF South Asia Regional Communicators' Forum (pdf)
Introduction to IMF communications (pdf)
Producing IMF news (pdf)


[2010年6月20日――アニタ・ガードナー]