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アスベストのないオーストラリアを要求 世界で最もアスベスト関連疾患が多発しているオーストラリアで、労働組合とアスベスト被害者支援グループが、2030年までに官民両部門の建物からアスベストを一掃するよう求めている。その他の場所でも、メルコスールの保健担当大臣がアスベストの採掘・使用禁止を要求している。 このサミットは全国宣言の中でオーストラリア連邦政府に対し、国家アスベスト局を設置して2030年までに官民両部門の建物からアスベストを一掃するよう要求した。 アスベストは、1945年から1980年に建てられたオーストラリアの住宅の3分の2(およそ100万軒)で、今も浴室や台所、屋根、車庫に潜んでおり、まだ多くの学校や公共の建物、職場に存在する。 オーストラリアは、アスベスト関連疾患が世界で最も多発しているという好ましくない記録を持っており、2020年までに最大1万8,000人のオーストラリア人が中皮腫で死亡すると推定される。 ポール・バスティアンAMWU全国会長によると、このサミットの目的は、アスベストに関する独立全国機関を設置し、すべての管轄区域にまたがって活動させるよう求めることである。 「地域社会の認識が低く、中央・州・地方政府の取り組みがバラバラであるために、問題が悪化している」とポール・バスティアンは説明した。 「私たちは連邦政府に対し、アスベスト専門の国家機関の設置によってこの問題に緊急に取り組むよう要求する。この機関は情報ハブの役目を果たし、アスベスト除去や教育に関する全国行動を調整することになるだろう」 労働組合は、2003年にオーストラリアの職場におけるアスベスト使用禁止を確保した。今度は、アスベストだらけの環境下で家に住んだり、学校へ通ったり、スポーツをしたり、働いたりしている次世代の人々を守ろうと取り組んでいる。 一方、アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、ボリビア、ベネズエラ、チリ、エクアドル、ペルーの保健大臣が、アスベスト採掘・使用の禁止を求める宣言を採択した。 メルコスールと準加盟国の保健大臣は、2010年6月9日の第28回会合で次のように述べている。「各国の保健省が自国政府の他の管轄分野を関与させて措置を講じ、まだアスベスト禁止が確立されていないメルコスールおよび準加盟国すべてにおいて、アスベストやアスベスト含有製品の輸入・採掘・生産・貿易の禁止を推進する国家政策を策定し、効果的に実施するために取り組むことを表明した」 関連リンク: Declaration of the Asutralian Asbestos Summit, June 2010 (pdf) Declaration of Mercosur Health Ministers calling for asbestos ban (pdf) [2010年7月15日――アニタ・ガードナー]
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