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コロンビア・ミッションが公正を要求

ユルキ・ライナIMF書記長も加わる「ジャスティス・フォー・コロンビア」代表団がコロンビアを訪れ、人権・労働組合権の改善を求めて、コロンビアの新政権に引き続き国際的圧力を加えた。

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コロンビア政治家、労働組合員およびNGOで構成される国際代表団が7月20〜24日にコロンビアを訪問し、労働組合員にとって世界一危険な国で、人権・労働組合権の改善を求めて引き続き圧力をかけた。過去24年間に2,800人の労働組合員が殺害され、今年もすでに32人が犠牲になっている。

ユルキ・ライナIMF書記長がミッションに参加した目的は、労働組合が活動するための条件を改善しようとする努力にIMFとしてどのように貢献できるか、新たに選出されたコロンビア大統領が新たな希望を与えるかどうか調べるためだった。

このミッションは、イギリスの労働組合によって設立された組織、ジャスティス・フォー・コロンビアが実施した。労働組合幹部と欧州議会・英国議会の議員で構成される代表団が、2010年8月7日に就任するファン・マヌエル・サントス次期大統領、アンジェリーノ・ガルソン次期副大統領およびマリア・アンジェラ・オルギン次期外務大臣をはじめとするコロンビア政府高官と会談した。

ユルキ・ライナは、このミッションについて次のように述べた。「サントス次期大統領は、組織間機関の設立や労働組合・市民社会組織との対話など、人権・労働権の改善に関して強い決意を表明した。私たちは大統領就任後の展開を緊密に監視していく」

またライナは、「現在アメリカおよびEUとの間で進められている自由貿易協定をめぐる交渉は、コロンビア政府に改善を求めて圧力を加える機会になる」とも述べた。

代表団はコロンビア滞在中にマカレナへ行き、暗殺された450〜2,000人の人々が埋葬される共同墓地を訪れた。この墓地は現在、死体の身元を確認するために掘り起こされている。代表団は他の犠牲者や、殺害された活動家・労働組合員の遺族、それに政治犯とも会談した。

[2010年7月27日――アニタ・ガードナー]