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タイの組合が中核的ILO条約の批准を要求

IMF加盟組織TEAM率いる労働組合が、タイで2本の中核的ILO条約第87号および第98号の批准を求める組合キャンペーンの枠内で、タイの外務大臣と会談した。

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タイIMFに加盟するタイ電機・電子・自動車・金属労連(TEAM)の組合員は2010年8月5日、タイの外務大臣カシット・ピロムと会談し、ILO条約第87号および第98号の批准について議論した。

この会合の招集を要求したのは、TEAM会長のチャリー・ロイソンが議長を務める「結社の自由と団結権保護に関するILO条約第87号および団結権・団体交渉権に関する条約第98号の批准を求める労働組合タスクフォース」である。

国内法によると、タイ国王が外国との条約または国際条約に署名する前に、閣僚会議が公聴会を招集して国民議会に助言しなければならない。そのうえで、国民議会が批准の可否について投票する。ILO中核的条約の批准を求める全国組合キャンペーンの一環として、TEAM指導部は重要閣僚全員との会談を要請した。

タイはILO創設時からのメンバーである。このような地位にもかかわらず、現在に至るまで基本的に重要な2本のILO条約第87号および第98号を批准していない。タイには約1,300の登録組合と12の労働組合ナショナルセンターがあるが、組織率は3%に満たない。

2年前に開かれたIMFセミナーで、タイの加盟組織TEAMは中核的ILO条約の批准を推進する案を提起した。これを機に、不安定労働に対抗するIMFグローバル・キャンペーンと併せて、TEAMは両ILO条約の批准を要求するキャンペーンに着手した。

間もなく、このキャンペーンは勢いを得て、タイ労働者連帯委員会の旗のもとに労働組合連合の支持を獲得した。不安定労働に対抗するTEAMの闘いとタイ情勢の詳細については、機関誌『メタル・ワールド』掲載のIMFレポートを参照。

[2010年8月10日――P・アルナサラム]