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IMF、サンホセ鉱山労働者との連帯を表明 IMFは、8月5日からサンホセ鉱山で地下700メートルに閉じ込められている労働者33人との連帯を表明した。 チリ: IMFはラテンアメリカ・カリブ海地域事務所を通じて、ここ数日間にチリ全国の鉱山労働者に深刻な苦悩・絶望を与えている出来事を密接に監視している。8月5日のトンネル崩落以降、レスキュー隊がサンホセ鉱山に閉じ込められた労働者の発見・救助に取り組んでいる。 8月22日(日)、33人の労働者が地下700メートルでまだ生存していることが確認された。 IMFは加盟組織を通して、サンホセ鉱山の労働者に連帯を伝えた。ある声明はIMFの考えを次のように表現していた。「チリ政府、行政当局およびレスキュー隊は、鉱山労働者の救出に取り組んで人間性と連帯を表明しており、労働者を生還させようと努力を惜しんでおらず、できるだけ早く救出するために最善を尽くしている。これだけの規模の事故が起こっても十分に精力的な救助作業が行われるとは限らず、労働者が閉じ込められたままの状態で鉱山が閉鎖されることもある。例えば2006年2月19日、グルーポ・メヒコ所有のパスタ・デ・コンチョス鉱山で、爆発事故のため労働者が鉱山から出られなくなり、65人が閉じ込められた。労働者の遺体は今も鉱山に埋もれている。遺族とIMFは何度も遺体の収容を求めてきた」 チリのIMF加盟組織から成る国別協議会によると、この事故は当局と企業が採掘施設の検査を十分に実施していないことを示している。 IMFによると、サンホセ鉱山で起こったような事故は、採掘作業の危険性、労働条件の不安定性、安全保護面の予防策の不備を示している。2007年以降、チリの加盟組織はチリ政府に対し、鉱山における安全および健康に関する国際労働機関条約第176号の批准を求めて圧力を強めている。チリのIMF協議会は今年4月28日、世界労働安全衛生日の一環として、再び政府にILO条約第176号の批准を要請した。 採掘国であるチリがなぜ同条約を批准していないのか、IMFには理解できない。IMFは、この事故に照らして鉱山会社が二度と労働者の命を危険にさらさず、各社が鉱業の安全性を確保するために適切な手段を講じ、当局が検査を強化して政府がILO条約第176号を批准するよう望んでいる。 [2010年8月24日――バレスカ・ソリス]
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