金属労協／JCM : IMFニュース・ブリーフス

IMFニュース・ブリーフス
「緊縮財政反対――産業雇用と成長を優先せよ」金属労働者を含むヨーロッパの組合が9月29日の行動デーに結集し、欧州諸国政府が実施している過度の緊縮政策措置に反対する。ヨーロッパ：欧州金属労連（EMF）は9月29日、ヨーロッパ全体に及ぶ労働組合デモの一環として加盟組織を動員し、欧州諸国政府が一斉に実施している過度の緊縮政策措置に反対する。これらの措置は金属産業の脆弱な回復を直接脅かし、欧州産業の空洞化と深刻な社会的後退を助長している、とEMFは警告する。「ここ数カ月間、ヨーロッパの国家債務の安定性をめぐる混乱と憶測が広がり、いくつかの加盟国が破綻の瀬戸際に立たされている中で、金融市場の投機家が納税者と一般労働者を犠牲にして巨額の利益を上げており、EUと近隣諸国は金融不安に包まれている。この流れを食い止めなければならない！」と、EMFは2010年8月23日に発表された声明で述べている。ヨーロッパの製造業労働者は金融市場投機の代償として、すでに大きな負担を強いられている。2008年初め以降、労働者数が10％以上減少した。「市場の要求よりも労働者と実体経済を優先するときだ。利益よりも人を重視しなければならない！」とEMFは述べている。 EMFは以下の措置を緊急に求めている。 ●投資、訓練、革新、インフラ、経済のグリーン化、新しい都市政策、産業転換に焦点を合わせた欧州レベルの大規模な再展開計画・予算 ●金融市場の即刻かつ効果的な再規制とヨーロッパの経済調整・統治の強化 ●十分に高率の金融取引税 ●欧州当局によるユーロ債の発行 ●高額所得に対する課税と脱税対策 ●関連産業における雇用の不安定性の高まりを抑える措置 ●成長重視の雇用対策と、労働協約および賃金・年金に関する交渉による解決の尊重 EMFが求めているのは連帯に基づく社会的ヨーロッパの強化であり、各国政府とEUが実施している社会的に有害な措置ではない。欧州労働組合連合（ETUC）は2010年9月29日にブリュッセルで大規模なデモを行い、ヨーロッパ全体で労働者を動員する。EMFはヨーロッパ中の金属労働者に、この日に結集して政策当局者に行動を要求するよう呼びかけている。［2010年8月24日――アニタ・ガードナー］

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「緊縮財政反対――産業雇用と成長を優先せよ」

金属労働者を含むヨーロッパの組合が9月29日の行動デーに結集し、欧州諸国政府が実施している過度の緊縮政策措置に反対する。

ヨーロッパ：欧州金属労連（EMF）は9月29日、ヨーロッパ全体に及ぶ労働組合デモの一環として加盟組織を動員し、欧州諸国政府が一斉に実施している過度の緊縮政策措置に反対する。これらの措置は金属産業の脆弱な回復を直接脅かし、欧州産業の空洞化と深刻な社会的後退を助長している、とEMFは警告する。

「ここ数カ月間、ヨーロッパの国家債務の安定性をめぐる混乱と憶測が広がり、いくつかの加盟国が破綻の瀬戸際に立たされている中で、金融市場の投機家が納税者と一般労働者を犠牲にして巨額の利益を上げており、EUと近隣諸国は金融不安に包まれている。この流れを食い止めなければならない！」と、EMFは2010年8月23日に発表された声明で述べている。

ヨーロッパの製造業労働者は金融市場投機の代償として、すでに大きな負担を強いられている。2008年初め以降、労働者数が10％以上減少した。

「市場の要求よりも労働者と実体経済を優先するときだ。利益よりも人を重視しなければならない！」とEMFは述べている。

EMFは以下の措置を緊急に求めている。

●投資、訓練、革新、インフラ、経済のグリーン化、新しい都市政策、産業転換に焦点を合わせた欧州レベルの大規模な再展開計画・予算
●金融市場の即刻かつ効果的な再規制とヨーロッパの経済調整・統治の強化
●十分に高率の金融取引税
●欧州当局によるユーロ債の発行
●高額所得に対する課税と脱税対策
●関連産業における雇用の不安定性の高まりを抑える措置
●成長重視の雇用対策と、労働協約および賃金・年金に関する交渉による解決の尊重

EMFが求めているのは連帯に基づく社会的ヨーロッパの強化であり、各国政府とEUが実施している社会的に有害な措置ではない。

欧州労働組合連合（ETUC）は2010年9月29日にブリュッセルで大規模なデモを行い、ヨーロッパ全体で労働者を動員する。EMFはヨーロッパ中の金属労働者に、この日に結集して政策当局者に行動を要求するよう呼びかけている。

［2010年8月24日――アニタ・ガードナー］