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タイの加盟組織、強力な全国組合機構の構築に努力

組合連合団体と工場組合の指導者がIMFワークショップに参加し、企業内組合から成る10年前に設立されたタイの金属労組、TEAMの再編成について議論した。

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タイチャリー・ロイソーンTEAM会長は8月20〜21日のIMFワークショップでTEAM傘下の工場組合に、労働者の課題が深刻化する中で統合・強化を呼びかけた。同会長によると、今年はTEAM創設10周年であり、関連組合と組合員はTEAMを再編して強力な全国組合に発展させる必要があることについて真剣に考えるべきである。

「現行の労働組合機構では、労働運動は労働者の要求を予測して労働者の権利を保護することができなくなるだろう」とチャリーは述べ、労働法に弱点があるために組合の成長が妨げられていると嘆いた。TEAMは政府に対し、国際労働機関の中核的条約の批准を強く働きかけており、このプロセスを通じて労働法の改善を要求していく予定だ。

ワークショップではP・アルナサラムIMF地域代表が開会の辞を述べ、関連組合とTEAM指導部に、タイの金属労働者の幸福・発展に資するであろう全国組合結成の利益に目を向けるよう促した。アルナは、TEAMがILO条約第87号および第98号の批准の要求にあたって主導的立場を取っていることも称賛した。「金属労働者の政治的発言力を強化するために、TEAMは全国組合への統合に本格的に着手すべきだ」とアルナは述べた。

このワークショップでは、昨年開かれた会合の決定も見直した。TEAM傘下の77工場組合のうち29組合が、組合費徴収制度を固定月額から割合に基づくシステムに変更したことが報告された。同じ部門のいくつかの工場レベル組合も合併を進めており、これによって組織機構の強化が徐々に進むだろう。ワークショップに参加した組合は、産業別団体交渉に関する実験についても議論し、使用者の抵抗を予測した。

参加者はTEAM開発に熱心に取り組んでいるグループである。再編成の試みを進めるにあたってなすべきことについて意見を聞くために、講義や集団討議が行われた。ワークショップは、TEAMを強力な全国組合に発展させるために一層の努力を開始することを決議し、IMFに連帯支援を要求した。

[2010年8月24日――P・アルナサラム]