IMFニュース・ブリーフス

インドで中核的労働条約の批准を要求

インドの中央労働組合は統一戦線を張り、インド政府に対し、ILO中核的労働条約を批准して児童労働の廃止と結社の自由に対する権利および団体交渉権を確保するよう要求した。

photo
インド8月24〜26日にニューデリーで開かれた全国会議において、インドのナショナルセンターとグローバル・ユニオン・フェデレーション、国際労働機関はインド政府に対し、残り4本のILO中核的労働条約の批准を要求した。

この会議で採択された決議はインド政府に、直ちに三者構成対話を行い、児童労働の廃止に関するILO条約第182号を2010年12月までに、就業の最低年齢に関する条約第138号を2011年12月までに、結社の自由と団体交渉に関する条約第87号および第98号を遅くとも2012年6月までに批准するという期限を設定するよう要求した。

この会議は、インド全国労働組合会議(INTUC)がILO/ACTRAVの支援を受けて開催し、全インド労働組合会議(AITUC)、インド労働組合(BMS)、インド労働組合センター(CITU)、インド労働者連盟(HMS)、それにIMFと国際公務労連(PSI)を含むグローバル・ユニオン・フェデレーションが参加した。

会議ではINTUC会長でIMF執行委員のG・サンジーバ・レディー博士が演説し、次のように述べた。「ILOの助けを借りて解決策を見つけ出し、中核的条約の批准に関するインド政府の不安を取り除く必要がある。これはアメリカや中国のような国々にも、中核的条約の批准に向けて圧力を加えることになるだろう」

会議では、「インドが結社の自由と団体交渉に関する条約第87号および第98号を批准していないために、労働組合権に対する攻撃や労働法違反が悪化している」と報告された。

インドのナショナルセンターは、中核的条約の批准を求めるキャンペーン活動に着手するために統一戦線を張ることを決議した。会議に出席したILO代表は、この過程でインド政府を全面的に援助すると約束した。

詳しくはIMFの会議報告書を参照。


関連リンク:
IMF Report on INTUC conference about the ratification of ILO Core Conventions (pdf)
INTUC Conference resolution calling for ILO Convention ratification (pdf)


[2010年9月7日――スドハシャン・ラオ]