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ヨーロッパで数百万人の労働者が抗議行動

ヨーロッパの金属労働者は9月29日、ヨーロッパ全土の他部門の労働者数百万人および労働組合とともに、欧州諸国政府が実施する緊縮政策措置への反対を求める欧州労働組合連合の要求に集団で応えた。

全世界： 　「緊縮財政反対、雇用・成長優先」をスローガンに、主にスペインとベルギー、またアイルランド、イタリア、ポーランドの街頭でも欧州行動日が実施され、労働者は自らの主張を明確に掲げ、欧州製造業の雇用を求めて闘った。

現行の緊縮政策措置は関連産業の脆弱な回復を脅かし、欧州産業の空洞化と深刻な社会的後退をもたらしている。欧州金属労連は、産業を維持するために投資・雇用に対する金融取引税（FTT）を求めた。

加盟27カ国のうち多くの政府が、債務の急増に対処するために賃金、年金および雇用を厳しく削減している。

この抗議行動では、スペインの労働組合が8年ぶりにゼネストを実施した。スペインの組合は今年、賃金が平均5％削減されたことに抗議している。この賃下げは、スペイン政府において僅差で可決された150億ユーロ相当の予算削減の一環として実施された。

スペインでは、労働人口の7割を超える1,000万人がストを実施している、とIMF加盟組織のUGTとCCOOは述べた。スペインのいくつかの都市では抗議の街頭デモが行われていた。

CCOOとUGTの書記を務めるホセ・アントニオ・デル・カンポとハビエル・クビージョは、組合のピケラインに対する警察の襲撃を「蛮行」と批判した。このようなことは過去のストでは見られなかった。合計40人以上が逮捕された。何人かは釈放されたが、証言するために今なお警察に拘留されている者もいる。

ブリュッセルでは、少なくとも5万人の労働者がETUCのデモに参加した。実に30カ国もの欧州各国から約50組合がブリュッセルでの行進に代表を派遣し、デモはEU委員会や欧州理事会の本部に近い地区でクライマックスに達した。

何人かの労働者が黒いスーツを着て黒いマスクをかぶり、傘とブリーフケースを手に、ヨーロッパの死を悼む葬列を先導した。EUの労働者は、銀行家や投機家が引き起こした金融危機の最大の犠牲者になるかもしれない。

ポルトガル、ギリシャ、イタリア、ラトビア、リトアニア、チェコ共和国、キプロス、セルビア、ルーマニア、ポーランド、アイルランド、フランスでも行動が実施された。

［2010年9月30日――バルター・ビッテンコート］