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国際ワークショップでラテンアメリカ系TNCのネットワークについて議論

この会合は、IMF、国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)および国際建設林業労働組合連盟(BWI)が組織化するラテンアメリカ系企業における労働組合ネットワークの構築に関する初めての共同活動であり、その目的は加盟組織とともに新しい戦略を策定することだった。

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ブラジル9月23〜24日にリオデジャネイロで、ラテンアメリカ系TNCにおける組合ネットワークの結成に関する国際セミナーが開かれ、金属・化学・建設・林業各部門の労働者を代表するGUFの代表が参加した。

フリードリヒ・エーベルト財団(FES)の後援による会合の目的は、これらの企業における現行のネットワーク活動に関する経験を交換し、共同で行動を計画することだった。各GUFと関連組合が、いくつかの企業について、また企業と組合との現在の関係(あるいは関係の欠如)について情報を提供した。

検討対象企業は、ヴァーレ、WEG、ボトランティム、ペトロブラス、アラウコ・オーデブレヒトだった。各社とも複数の部門で活動しており、容認できない反組合的な慣行を実施している企業もいくつかある。

「残念ながら、外資系TNCによる労働者の虐待は目に余る。しかし現在、ラテンアメリカ系TNCも同じ状況にある。これまでの経験から、一部の企業は新規事業を開設した国において、本国よりいっそう激しく反組合的な慣行を実施したり、労働者の権利を侵害したりしていることも分かっている」とフェルナンド・ロペスIMF書記次長は述べた。

この会合では参加者全員が、ブラジル系TNCヴァーレのカナダ・ボイジーズベイ事業における労働者の闘いへの支援を決定した。同事業では、会社側が「USWに加入する労働者が労働条件の大幅削減と雇用不安の増大に同意した場合に限り、労働協約を更新する」と述べたため、およそ200人の労働者が2009年8月1日からストを実施している。

ホルヘ・アルメイダIMFラテンアメリカ・カリブ海地域代表は次のように述べた。「今回の会合は、この地域における第一歩でもあった。数年後には、3つの総連合、すなわちIMF(金属)、ICEM(化学)およびITGLWF(繊維)の全体的な合併に世界的規模で取り組むことになる」

この会合には、ブラジル、チリ、コロンビア、ペルーからIMF、ICEMおよびBWIの加盟組織が参加し、ドイツIGメタルと米国AFL-CIO連帯センターからも代表が出席した。

[2010年9月30日――バルター・ビッテンコート]