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フォックスコン・インドの労働者、賃上げと組合権を求めて闘争

チェンナイのフォックスコン・インド労働者が、組合権、賃上げ、組合員23人の復職を求めて闘っている。

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インドフォックスコン・インド経営陣が、賃金や労働者23人の復職をめぐるインド労働組合センター(CITU)傘下のフォックスコン・インド関連労組FITSの要求を拒否したことから、労働者は2010年9月22日に労働争議に入った。

9月8日、正規労働者総数1,800人のうち約1,500人を組織化しているFITSは、賃金交渉を要求してフォックスコン・インド経営陣にストを通告した。しかし経営側は、与党DMKのLPF労働者グループに加盟する別のフォックスコン・インド関連労組FITMSと協約を締結した。

FITSは2010年9月22日未明から「座り込み」ストに入り、約1,500人の労働者が参加した。その半数が女性労働者である。約6,000人の契約労働者と訓練工も、スト参加者に阻止されて作業を実施できなかった。同日夜、フォックスコン・インド経営陣が2010年9月27日に地方労働委員の出席のもとにFITSと協議することを約束したため、労働者はストを中止した。

しかし9月23日、フォックスコン・インドは労働側に「すでにFITMSと了解覚書を交わしたため、FITSとは交渉できない」と通知し、ストに参加した労働者について8日分の賃金カットを発表した。

経営側の行動に抗議して、FITSは9月24日に座り込みストを再開した。経営側は警察を利用し、労働者1,500人と停職中の活動家23人を逮捕した。

組合が一貫して圧力をかけたため、フォックスコン・インド経営陣は9月27日にFITSとの交渉の席に着かざるを得なかった。しかし経営側がFITSの要求の検討を拒否した結果、同労組は闘いを続行している。

組合側の主な要求は以下のとおり。
●CITUは、正規労働者について総額支払い(CTC)ベースで月1万ルピー(約221米ドル)の賃金を要求している。現在、経験年数4年の正規労働者の賃金はCTCベースで4,800ルピー(約106米ドル)にすぎない。
●労働者23人の復職

[2010年9月29日――G・マニカンダン]