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レオニの職場委員、マグレブ工場労働者の懸念めぐり議論

IMFは2010年10月4〜7日にカサブランカで、モロッコとチュニジアのレオニ生産拠点の労働者代表による第2回労働組合調整会合を開き、国際枠組み協約の実施状況を調べた。

マグレブ安全衛生問題、非常用・下請労働者の脆弱な労働条件、組合組織強化戦略といったテーマをめぐり、マグレブのレオニで労働者を組織化している職場委員や労働組合が、欧州・世界レベルでレオニ労働者を代表するドイツIGメタルの同僚とともに討議した。この会合は、同じ多国籍企業に雇用される労働者を組織化する労働組合間のコミュニケーションを開発し、提携・連帯強化に向けてネットワークを構築するためのIMF活動の一部だった。

レオニで活動するモロッコのSNTIMMEE-CDTとチュニジアのFGME-UGTTの団体交渉戦略における最優先課題は、特に危機のさなかにあって、臨時・下請雇用の削減と常用雇用への切り替えによって雇用保障を確保することである。大勢の若年労働者が正規労働市場への編入を保証されないまま特別な取り決めによって雇用されている状況について、特に懸念が表明された。女性はこのような形態の不安定雇用労働者の過半数を占めている。

コミュニケーション改善、団体交渉経験に関する系統的な情報交換、全国・国際労働組合の調整強化を目指す共同作業計画について合意した。

会合のうち1日は、レオニ・グループで人事を担当する国際経営代表との対話に充てられた。事業所組合は、現地経営陣との建設的関係を改善・強化したいという労働者の期待と、安全衛生やレオニ社会憲章の完全な尊重をめぐる労働者の懸念を表明した。対話を続け、うまくいけば系統的な協議に発展させるべきであること、モロッコとチュニジアのレオニ従業員の懸念を経営側に伝えることについて合意した。

[2010年10月8日――カーラ・コレッティ]