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メキシコの労働組合員が獄中生活2年

メキシコの労働組合員フアン・リナレスが、2年後の今もなお投獄されている。IMF、ICEM、ITFおよびUNIは、2011年2月にグローバルな動員を行い、メキシコの民主的労働組合に対する政府の攻撃の中止を要求するよう呼びかけている。

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メキシコフアン・リナレス・モントゥファルが逮捕されてから2年目の12月3日、メキシコで労働組合権の侵害が続いている実態を強調する。リナレスは政治犯であり、逮捕されてから保釈なしで不法に拘置されている。彼に対する捏造された告発はすべて、所属組合であるメキシコ全国鉱山・金属・関連労組(SNTMMSRM)が設立した信託から同労組への資金移動に関連している。リナレスの拘留は、メキシコ政府による労働組合威嚇・弾圧キャンペーンの一部である。

フアン・リナレスは、SNTMMSSRMの監視・司法協議会の会長である。彼に対する捏造された告発は、いくつかの国有鉱山を大手採鉱会社グルーポ・メヒコの現所有者であるヘルマン・ラレアに売却する案件をめぐる交渉の結果、1988年に設立された信託に関係がある。民営化交渉の一環として、これら各社の株式の5%がSNTMMSSRMの信託に入れられることになっていた。メキシコシティーの第1商事裁判所は1990年の判決で、同労組が信託の受益者であることを確認した。リナレスは、信託を管理するために同労組によって指名された3人の受託者の1人であった。

SNTMMSRMは、ラレア関連会社に合意された株式を預託させるために、15年にわたって法廷闘争と労働争議を繰り広げた。2004年10月2日に合意に達し、そのときまでに株式5%の価値は約5,500万米ドルになっていた。同労組は2005年2月、信託を廃止して資金を組合の銀行口座に移すことに決めた。

2006年、連邦司法長官が連邦・州裁判所で、リナレス、ナポレオン・ゴメス・ウルティアSNTMMSSRM書記長、その他の組合役員に対して刑事訴訟を起こした。これらの告発はすべて1つの主張に基づいている――この信託は組合のためではなく労働者のために存在していたのであるから、同労組に信託を廃止する権利はない、というものだ。しかし組合役員によると、信託基金の移転はメキシコの法律のもとで完全に合法的に行われ、ILO条約第87号に基づく労働組合の自主性の行使として保護された行為である。今までのところ、3つの州裁判所と2つの連邦裁判所でゴメスに対する訴えが、2つの州でリナレスに対する訴えが却下された。しかし、連邦政府によるリナレス告発は今なお係争中であり、裁判所は保釈を認めていない。

皮肉にも、政府は「告発の目的は、組合にグルーポ・メヒコ労働者への支払いを強制することだ」と主張しているが、告発が原因で逆に支払いが停止されてしまった。SNTMMSSRMは刑事告発前、すでに2,100万ドル近くを労働者に支給していた。しかし、政府が提訴に際して組合の銀行口座も凍結したため、支給手続きが停止した。

リナレスは逮捕以来、メキシコシティーのレクルソリオ・ノルテ刑務所に拘置されている。彼のもとには、家族や他のSNTMMSSRM指導者だけでなく、世界中の国際労働組合代表団も定期的に訪れている。リナレスは訪問者全員に1つのメッセージを伝えている。「組合を裏切ることをいとわなければ、明日にでもこの刑務所から出ていくことができるだろう。だが私は、そんなことは決してしない。」

フアン・リナレスは良心の囚人であり、直ちに釈放しなければならない。

この要求は、2006年2月19日にコアウイラのパスタ・デ・コンチョス炭坑で犠牲者を出した事故の5周年に合わせて計画されている、グローバルな動員の一部である。メキシコの民主的労働組合に対する政府の攻撃の中止を求める世界行動デーは、グローバル・ユニオン・フェデレーション4団体、すなわちIMF、国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)、国際運輸労連(ITF)およびUNIグローバルユニオンの加盟組織が主導する。詳しくは下記サイトを参照:www.imfmetal.org/mexico2011
[2010年12月1日――ICEM]