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裁判所の決定でシンター・メタル労働者全員が復職

トルコの裁判所は今週2回目の法廷審問で、解雇された労働者全員の復職をシンター・メタルに命令した。ビルレシク・メタル・イスは勝利を祝って会社まで行進した。

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トルコ同じ裁判所が2日前に別のシンター・メタル労働者グループに関して同様の決定を下したのに続いて、2008年12月に解雇された残りのシンター・メタル労働者も、2010年12月15日に復職を勝ち取った。

この訴訟はシンター・メタル労働者と所属組合ビルレシク・メタル・イスが、2008年12月の解雇直後に起こした。裁判所は、当該労働者たちが解雇されたのは、会社の主張と違って「経済的理由」によるものではなく、労働組合に加入したためだとの裁定を下した。裁判所はシンター・メタルに対し、労働者を復職させるか、あるいは、労働者に賃金12カ月分および裁判費用としてさらに同4カ月分の受給権を与えるよう命じた。

12月15日のうちに、ビルレシク・メタル・イスは復職の決定を祝う行進を組織し、ドゥドゥル組織工場地帯のAゲートから会社まで練り歩いた。会社の前で、ビルレシク・メタル・イスのアドナン・セルダログル会長とスレイマン・セレビDISK会長が演説した。2人は会社側に、復職を受け入れてビルレシク・メタル・イスとの公正な交渉を開始するよう要求した。アドナン・セルダログルは演説の中で、「このような問題が発生しているのはシンター・メタルだけではなく、法律制度や使用者の行動が変わらない限り、残念ながら今後も起こるだろう」とも述べた。同会長は、すべての組合と民主的機関に対し、これらの攻撃との共闘を呼びかけた。

シンター・メタル労働者は、「組合はシンター・メタルに立ち向かう、それしか方法がない」、「抵抗してついに勝った」、「労働者の抵抗で勝利」とスローガンを叫んで勝利の喜びを表現した。

ビルレシク・メタル・イスは、IMFをはじめ、この闘いを支援してくれた世界中の多くの組合・組織に感謝している。

トルコの労働法に基づき、会社側には、この決定を不服として最高裁判所に上訴する権利がある。IMFは引き続き状況を監視し、シンター・メタルが労働者を復職させるか、適切に報酬を支払うよう確保するためにビルレシク・メタル・イスを支援する。

[2010年12月16日――アニタ・ガードナー]