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マネー・ロンダリング事件でゴメス・ウルティアに無罪判決

最終的な判決において、メキシコ鉱山労組書記長が捏造されたマネー・ロンダリング容疑を晴らした。2011年2月に世界中の組合がグローバルな行動に参加し、メキシコ政府に結社の自由に対する権利の侵害をやめるよう要求する。

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メキシコ連邦裁判所は12月15日、検事当局が提訴したマネー・ロンダリング事件で、ナポレオン・ゴメス・ウルティアに最終的に無罪判決を下した。

メキシコの『La Jornada』紙によると、連邦検察官はメキシコシティーの第一刑事問題合議裁判所の決議に対して上訴できないため、この決定が官庁職員に通知されれば、当局は告発を棄却しなければならない。

メキシコでは過去4年間に、さまざまな検察官がゴメス・ウルティアに対して8件の訴訟を起こした。まだ係争中の事件はそのうち1件だけだが、ゴメス・ウルティアには今も銀行関連の不正手続きで逮捕状が出されている。

2006年以降、メキシコ政府は、メキシコ全国鉱山・金属・関連労組(SNTMMSRM)壊滅を狙って、国内法と国際基準を組織ぐるみで繰り返し侵害している。メキシコ政府が捏造された訴訟手続きを継続しているため、民主的に選出された同労組書記長のゴメス・ウルティアは、亡命先のカナダから組合を主導することを強いられている。

2011年2月、IMFと国際化学エネルギー鉱山一般労連(ICEM)、国際運輸労連(ITF)、UNIグローバルユニオンは世界中で共同行動を起こし、メキシコ政府に結社の自由に対する権利の侵害をやめるよう要求する。

行動参加方法や詳細については下記サイトを参照:www.imfmetal.org/mexico2011

[2010年12月16日――アニタ・ガードナー]