IMFニュース・ブリーフス

テナリス労働者がグローバルな行動計画に合意

テナリス労働者世界協議会は承認を求めて、また、世界中の全グループ工場における団体交渉と適正な労働条件の確立を目指して闘い続けている。

photo
ブラジル11月23〜25日にピンダモニャンガバでテナリス労働者世界協議会の第3回国際会合が開かれ、6カ国の労働者を代表する20人以上の労働組合員が参加した。会合で議論の中心となったのは、テナリスが国際危機から回復しつつあり、労働コスト削減のために不安定労働制度を利用している問題だった。

この会合はピンダモニャンガバ金属労組と全国金属総連合(CNM/CUT)、IMF、ブラジルのフリードリヒ・エーベルト財団(FESブラジル)が主催した。

同社の現在の財政状態と各工場の現状を分析したあと、来年の行動計画を立案した。この行動計画は特に下記事項を考慮している。

●コロンビア・カルタヘナの労働者を引き続き支援し、労働協約を取り決めて指導者の身の安全を確保する。
●あらゆる場でテナリスとパオロ・ロッカ同社CEOに圧力をかけ、テナリス労働者世界協議会を承認させる。
●世界中の他のテナリス労働者が自由な労働組合代表を獲得するうえで妨げになっている法律、労働組合活動、その他の要因を調査する。
●契約労働者その他の不安定雇用労働者をテナリス労働者世界協議会に参加させる仕組みを模索する。
●協議会の組合側メンバーを対象とする現行労働協約に盛り込まれた、職場や地域社会で組合活動を保護・促進するすべての条項を共有する。
●4月28日をテナリス安全衛生行動デーとして宣言する。
●現行のテナリス労働協約のデータベースを開発する。
●4カ月ごとに同社の経済分析を実施し、その結果を共有する可能性を探る。
●テナリスが現在どのような方法で生産力向上奨励金を支払っているか調べ、国際的に適用するための共通モデルを探す。
●使用言語にポルトガル語、イタリア語、ルーマニア語を加えることによって、メールによるコミュニケーションを改善する。ウェブページをより効果的に活用し、会報を作成して年2回発行する。
●再び年次株主総会に参加し、テナリス労働者のニーズを提起する。

テナリス労働者世界協議会の次期会合は2011年9月にルーマニアで開かれる。

[2010年12月3日――アニタ・ガードナー]