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ベルギーのキャタピラーで新協約

数週間の交渉を経て、労働組合は最終的にキャタピラーの歴史に残るであろう大きな進展を達成した。

ベルギー交渉は2010年9月に始まったが、経営側と何度か会合を開かなければならなかった。一連の交渉を背景に、賃金格差が広がり、上半期に派遣会社から下請労働者が雇用され、基本的に国が賃金を支払う不安定労働契約(双方に有利な計画)が実施された結果、採用2週間以内に製品テストで何度か不満足な結果が出ていた。

組合の優先課題と要求は、何よりもまず賃率一覧表の改善、職務分類の改訂、職種の再評価、早期退職・退職制度の実施に焦点を合わせていた。組合側は骨の折れる交渉を経て、初任給の5〜7%増額に加えて、全労働者の年次賃金改定(固定割合部分と多技能・資格・協調性に基づく部分を含む)を獲得した。

年功加俸は、2011年1月1日から生計費指数に連動しており、勤続41年まで延長された。この協約はボーナスの4%引き上げと年間ベースでの増額を定めている。加えて、すべての労働者が勤続37年(2012年に38年に延長)後に58歳で早期退職できるようになり、同じ条件で早期退職ではなく常用労働契約を選ぶことができる。退職手当は、金額の計算にあたって2年を加算することによって改善されている。

すべての職種が大きく変化していることを認識して、キャタピラーは、工場の各職種を分析し、いずれ近いうちに再評価することに同意した。

キャタピラーは、米国外で最大のベルギー・ゴスリース工場で4,000人以上の労働者を雇用している。2010年6月、労働者は組合の支援を受けて24時間ストを行い、経営側が拒否していた賃金再評価を要求した。

2010年12月、工場を組織化するすべての組合が新協約に署名した。


[2011年1月13日 アンヌ=マリー・ミューロー]