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造船労働者、持続可能な雇用に向けた平等な競争条件を要求

IMF造船・船舶解撤部門は来年、造船・船舶解撤産業の労働安全衛生とグリーン・ジョブを促進するために、トルコのイスタンブールで行動を起こす。IMF造船アクション・グループは、持続可能な雇用に向けた平等な競争条件を達成するために、さらに突っ込んで議論することも決定した。

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韓国2010年12月13〜14日にソウルで、IMF加盟組織である韓国金属産業労組連盟(KMWU)の主催により、IMF造船アクション・グループ会合が開かれた。デンマーク、フィンランド、ドイツ、インド、日本、韓国、アメリカ、フランスから22人の参加者と2人の招待演説者が集まり、以下の議題をめぐって活発に討議した。

●韓国の造船業における労働組合機構
●東アジアの造船業の業績と世界市場における中国の影響
●造船・船舶解撤産業を「よりグリーン」にするという課題
●造船・船舶解撤産業における安全衛生
●IMF造船・船舶解撤部門における将来の活動・プログラムの開発

世界金融危機後、造船業の経済実績と雇用が大きな損害を受けており、この産業は持続可能な産業基盤を生み出すために公正かつ平等な競争条件を達成する必要がある。この会合では、主に以下に重点を置いて意見を共有した。

●世界の造船部門における公正かつ平等な競争条件の達成
●市場要因と監視
●グリーン・テクノロジーの促進と持続可能な雇用の創出
●環境・健康に対する影響:造船から船舶解撤までのライフ・サイクル

この部門では、全世界、特にトルコ(造船・船舶解撤両産業)と南アジア地域(船舶解撤産業)で依然として死亡事故が多発している。アクション・グループは、この地域でIMFが引き続き労働安全衛生と組織化活動を促進していくことを確認した。次のIMF造船・船舶解撤会合とともに、2011年9月11〜15日にトルコのイスタンブールで開かれる世界労働安全衛生会議でも、この部門における労働安全衛生とグリーン・ジョブを促進する行事やセミナーを実施することについて、参加者全員が合意した。

造船・船舶解撤部門の活動を改善・強化するために、2011年にIMFは、労働安全衛生条件や組合機構、世界市場、グリーン・ジョブ/テクノロジー、組合方針などを対象に調査を実施する。

アクション・グループは12月15日、韓国有数の造船会社DSME(大宇造船海洋)を訪問して組合幹部と会談し、同造船所で下請労働者をめぐって新たに持ち上がっている問題について学んだ。

関連リンク:
Presentation IMF - Kan Matsusaki (pdf)
Presentation EMF - Heino Bade Thorsten Ludwig (pdf)
Presentation INMF - Gadasala Aparao (pdf)
Presentation - IMF JC Akira Yakusue (pdf)
Presentation - IMF JC Akira Yakusue 2 (pdf)
Presentation IAMAW - Lynn Tucker (pdf)


[2010年12月17日 松崎寛]